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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

有料と無料について(4回シリーズその3)

2013年07月10日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 次に有料についてであるが、正当な価格表示は当たり前と思っていたがそうでもなさそうである。有名なデパートであっても値切る交渉は必要とのこと。経験はないが、設定価格は決まっているのではなく、売る方の自由裁量である。であれば価格交渉する余地がある。最近ではメーカーの出荷価格を参考に表示し、オープン価格といって、販売価格は店舗によって異なり、低価格にして売る商品が増えてきた。
 一見消費者にとってはよいことのようであるが、比較できる情報がないとこのことも意味をなさない。

 経済学では価格は需要と供給のバランスで変動する。一般的に言えることであるが、市場にでる商品量が一定ならば、買い手が多ければ価格は上がるし、少なければ低下する。買い手が一定ならば、商品価格を下げる店舗に買い手が集中する。商品は多品種であれば買い手の選択の幅が広がり、サービスや信頼、設置場所の便利さ、店員の態度等が良い店舗は評判が高くなる。
実際にはこのような付随する要素によって販売価格は左右する。

 有料道路は高速道路とは必ずしも一致しない。私設の有料道路は全国にいくつかあるが、鉄道や道路は公共性が強いため、大手の社団法人などが運営している。以前は、一部路線を除き、全国に張り巡らされた鉄道網は国有であった。大手の独占された企業の運営であっても、国や地方公共団体が関与する要素を持っている。料金は利用者から取るが、利用者が多い場合は短期間で敷設費用が回収できる。しかし、米国のフリーウエイ(無料道路)のように高速道路でかつ無料料金の道路がないのは我が国だけかもしれない。その理由はメンテナンスにかかる費用が発生するからとかで、同様に地下鉄などの公共輸送においても有料から無料にすることは可能性がないわけではない。全国一律に割り引くことをしないのは、路線によって格差を生じることらしい。

 取りやすい所から徴収し、過疎地区へ振りまくことが見え隠れしている。その理由だけではないであろうが、過疎地区や一部の路線区間で、実験的に、夜間や平日に料金を割り引くことが実施されているが長続きはしない。直ぐに無料にするのではなくても、混雑する路線こそ、段階的に既存の有料料金を引き下げる。制度化の定着に向けた運営努力が見えてこないのはいかがなものかと思う。(次回へ続きます)