鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

唐戸市場のにぎり寿司

2014年01月20日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 本州と九州を接続する地点は下関と門司である。下関と門司とは関門海峡によって分かれているが、ここに架かる関門橋によって高速道路で繋がっている。この大橋を見上げる位置の下関側に唐戸市場がある。この関門橋が出来る前は関門海峡の下にトンネルが掘られていて、一般車両はこのトンネルを使っている。在来線(山陽本線)は、下関駅から彦島を通り九州側の小森江を通り門司駅に至る在来線専用の関門トンネルを使い、新幹線は新下関から小倉に至る新幹線専用の関門トンネルを使っている。古くは関門海峡を渡るのにフェリーを使って車両や乗客を運んでいたこともある。
 トラフグの袋セリで有名な南風泊(はやどまり)市場は唐戸市場からさほど遠くない場所にある。同じ唐戸市場の経営である。

 大分県にある女房の実家に帰省するときは必ずといって良いほど下関ICで下り、唐戸市場と高速道路のサービスエリアである九州側「めかり」に立ち寄る。めかりは高台にあり、関門海峡が望める場所にある。ふぐ提灯を売っている売店があり、また、多くの海産物加工品が売られている。

 唐戸市場は交通の要所であった関係で、古くから賑わう魚菜市場であった。ウオーターフロント計画で農産物の市場は分離し、勝山地区に移転した。海産物の市場は水族館等の施設がある現在の場所に集約された。唐戸市場の特長は業者向けのセリを行う卸業と一般市民が買い物できる小売業とが一体化した市場であることである。加工した食品等の業者も販売するので、観光をも目的としている。岸壁に接していて、公園となっているため、市場で安い価格で販売しているパッケージ入りのにぎり寿司を購入し、店内や目先の公園のベンチで食することが出来る。公園には同じ目的の夫婦連れや子供連れの人達で大変賑わっていた。

 平日の営業時間は午前4時から、土日祝日は午前8時からで、何れも午後3時には店が閉まる。閉店の時間が近づくと全ての商品は徐々に価格が下がり、閉店間際には半額以下で手に入る場合もある。自分たちも午後に市場に着いたため、昼食ににぎり寿司を購入し、公園のベンチで食べたが、実家への土産げにと思い、再度場内の購入した店へ行ったところ、同じパッケージが半額で販売されていた。更に残った商品も一緒に購入すると半額からさらに値引いてくれた。店の方も売れ残るよりは半額以下にしても現金に換えたい思いもあったと思う。因みに販売する店員も自分の分はシッカリ確保していた。残った分はどうするのかを聞いたところ、その女店員は自分で購入して、親戚に配るそうである。宣伝になるがと前置きし、「こんなに新鮮な握りは他では食べられない」と一言。勿論、最高値引き価格である。