鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

しめ鯖・しめアジ(2回シリーズその2)

2014年01月26日 00時00分01秒 | グルメ

 船から釣る舟釣りは、目的の漁場まで連れて行ってくれるため、目的の魚をゲットできるが、やはり年季が入っている者と新人とは釣果が異なる。同じ船に乗っても、潮の流れによって舳先(へさき)と艫(とも、船尾)とでも異なる。仕立てでは仲間同士なので、どこに座るのかまでは決めないし、場所を交代することもある。乗り合いでは座席の位置が釣果に影響することもあるので、熾烈な座席の取り合いがある。日本人の良い面である真面目さは研究熱心であることにも通じ、漁師以上に博識な方も多くいる。舟釣りは反面遊びの要素もあるので、大海原で海風を前身に受け、日頃の仕事から離れるチャンスでもあり、自分はむしろ気分転換に重きを置いていた。今でも空腹に握り飯がうまかったことを思い出す。

 船上で釣れた魚はクーラーボックスに氷と海水を入れて冷蔵にする。鰺や鯖は帰港してから漁港の洗い場で、内臓と頭を取って三枚おろしにし、身に残っているあばら骨はそぎ落とす。多めの塩をまぶし、クーラーボックスに入れて持ち帰る。丁度塩をまぶして1~2時間がしめ鯖・しめアジをしめる時間である。
 気温によって塩でしめる時間は異なるが、脂ののりがよい魚ほど時間を長くする。気温が低いときは長めにする。(塩でしめ過ぎると身がしょっぱくなるので、強すぎれは水に浸けて塩抜きをする)

 自宅に帰り、塩でまぶした3枚に下ろした身の部分を水洗いする(料理人は酢水や酒を使って塩を洗うが、水洗いでも味の変化はないようである)。水気を拭き取り、チャックの付いたポリエチレン袋に身を入れて、米酢をひたひたに注ぎ、酢じめを行う(好みによって砂糖やだし昆布の切り身を入れる場合もある)。時間は室温で15分、冷蔵庫で20分ぐらいである。酢から出して、余分な水分をクッキングペーパーで吸い取り、中骨をとげ抜きで取り除く。次ぎに頭部から薄皮をはぎ取る。指を使って取ることが出来る。直ぐに食さないのであればサランラップで巻いて冷蔵庫に入れる。食する直前に刺身包丁で切り分ける。(このシリーズ最終回です)