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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

太陽光発電システム(2回シリーズその2)

2014年06月06日 00時00分01秒 | 紹介

 上述した例から単純計算をすると初期投資を回収するには、8.37年、ただし、買電価格が変わらないとした計算で、故障や発電効率の低下は考慮していないので、もう少し長くかかると思った方がよい。特に借金をすると金利がかかるため、8.37年では終わらない。都道府県や市町村等ではシステム導入に補助金を出すところもあるので、それぞれの窓口で相談された方がよい。

 ソーラーパネルの生産は中国製で価格は安いが7年ぐらいで壊れてしまい、保証期間があったとしても、倒産し、10年持たないメーカーもあるようで、悪質業者も登場している話を聞いたことがある。

  降雪地帯での設置実績では豪雪によるソーラーパネルの表面が覆われると太陽光を反射させるため、また、降雪の重みでパネルに負荷がかかり、破損することが考えられる。このため、発電できなくなるのが理由であるが、傾斜を付け雪害に遭わないようにすれば発電可能で高温より低温の方が、発電効率が高いため、導入も可能と思われる。

  太陽光発電システムは、全量買取制度と余剰買取制度があり、一般住宅では余剰買取制度を使うが、買取価格は37円(税込み)/kWhであり、アパートや休遊地での全量買取価格は32円+税/kWhである。住居などでは蓄電池が必要となるが、日中は太陽光発電で、夜間は深夜料金が安い時間帯に蓄電池で電気を確保する。蓄電池の補助金制度を利用すると機器代金の1/3が補填される。蓄電池も寿命があるので蓄電効率が落ちると交換しなければならない。

 太陽電池の原理であるが、太陽電池モジュールは半導体が持っている光起電力を応用し、太陽光を熱に変えずに電力に変換する。p型半導体とn型半導体を接合すると、接合部に内部電界が発生する。太陽光がn型層に入射すると、半導体の電子が励起し、伝導帯に上がり、半導体中を動き回ることが出来るようになる。電子が抜けたホールは正の荷電を持つ正孔となる。これは電子と逆方向へ動く。その結果、電子と正孔との間に起電力が発生する。半導体の材質によって起電力には差が生じるが、半導体材料として、シリコーン、ガリウム砒素などがある。地球上に豊富に産出するシリコーンが発電に適し、特にアルモファスシリコーンが用いられている。(このシリーズ最終回です)