鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

アカデェミー出席第七回目

2014年06月25日 00時00分01秒 | 日記

平成26年6月19日

 今回は味の素川崎工場にて講義と工場見学があった。京浜急行川崎駅に集合し、大師線二駅先の鈴木町で下車する。下車したところは味の素工場の正門前である。講義は味の素が手がける社会貢献で、講演は国際貢献部長取手氏であった。対象はアフリカガーナ国における栄養改善プロジェクトの技術協力であった。パンフレットから引用すると、以下の通りである。

 「味の素グループが創業以来積み重ねてきた、食品やアミノ酸についての膨大な知見。それを、開発途上国の深刻な栄養不足の問題を解決するために活かせないだろうか-。その想いをソーシャルビジネスで実現することを目指して始まった「ガーナ栄養改善プロジェクト」。離乳食の栄養バランスを改善・強化するサプリメントの製造・販売を通じて、離乳期の子供の栄養改善への貢献を目指しています。2009年、味の素グループ創業100周年記念事業として始まったこのプロジェクトは今、ガーナ政府機関・大学をはじめ、様々な国際NGOや企業の協力を得ながら、着実に歩みを進めています。すべての人々のいのちの基本である「食・栄養」をよりよくすることで、子どもたちの健やかな未来を拓く。ガーナの地から始まった私たちの挑戦は続きます。」

  お解りのように味の素が目指すソーシャルビジネスは

・研究開発:現地ニーズを徹底的に探る

・販売:新たな流通モデルを構築する

・生産:現地企業と現地で生産する

・教育:母親に栄養の大切さを伝える

 を通じて繰り返し、ねばり強く現地との関係を作ってきた。現地のステークホルダーや経験豊富なNGO・国際機関(JICA等)・企業とパートナーシップを築き、シナージー(synergy:共同作用、協働)を発揮することで、より効果的、効率的に新たな、持続可能なビジネスモデルを構築していくことを目指している。

 背景にあるのは開発途上国における深刻な栄養不足で、餓死・栄養不良状態にある人数は10億人、ビタミン・ミネラル不足は20億人、5歳未満で栄養不足が原因で死亡する人数は年間260万人である。年間所得3000ドル以下の低所得者層いわゆるBPO(BOP Base of the Pyramid)層は世界人口の約60%。41億人に上り、開発途上国に集中している。特に乳幼児の発育不良と高い死亡率は深刻である。会社の概要等は別稿へ譲ることにする。