お分かりいただけましたか?カラスが雛を狙っていましたが、親は子供から視線を変えるような行動を取っていました。
アンチョビはイタリアン料理には欠かせない食材である。よく、オイルサーディンと混同されているようであるが、同じ鰯を使っていてもその製法が異なっている。両者とも缶詰で市販されているが、低価格である。アンチョビはペルー沖で捕獲されるカタクチイワシを生のまま、内臓と頭を取って、三枚に下ろし、冷暗所で約半年間醗酵させている。塩蔵したものを食材としている。大変しょっぱいため、塩味とコクが必要な料理に使われる。
以前このブログでご紹介したことがあるアヒージョ(野菜と魚介類を大量のオリーブ油で炒めた料理)には欠かせない食材で、スパゲティのペペロンチーノやピザ等にも使う。ケッパーやオリーブに巻いたものやチューブに入ったアンチョビペーストもある。欧米ではウスターソースの材料にも用いられている。
一方、オイルサーディンはウルメイワシや真鰯を加熱してオイル付けにしたもので、普通は食塩を加えていない。若干生臭さが残り、サラダ、カナッペ、カレー、マリネなどに加え、コクを出すときなどに使われる。形状は頭と内臓を取り除き、三枚には下ろさない。
鰯は大量に捕獲することが出来、肥料や飼料にも使われる。紛状に加工した魚粉もある。よく、養殖のブリや鯛などの飼料として使われると養殖魚本来の味や匂いが鰯臭くなると言われている。やはり自然の環境に如何に近づけるのか、工夫がいる。
鰯は我が国では真鰯が使われ、カタクチイワシは煮干しに加工されているようである。真鰯は結構大きく成長し、脂がのった時期には、丸干しを焼いて食し、刺身、つみれ、煮物等様々な料理を楽しむことが出来る。ここ数年は一時不良だった漁獲量も改善してきたようで、庶民の口には栄養価が高く、DHCも多量に含まれている。食物連鎖の中で、大型魚種の餌になる。
欧米の旅行者が観光で我が国を訪れたときに良く聴く話が、日本人は魚臭い、または街全体が魚の匂いがするといっている。鰯の捕れる時期に来日されたとも思えないが、養殖魚と同様に魚料理を好む日本人は多い。日本人にとっても、鰯が大切な食材であることは間違いない。