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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

アカデェミー出席第六回目(2回シリーズその2)

2014年06月10日 00時00分01秒 | 日記

 講義は事務局の栗山氏から受けた。メインの工場見学はトイレットペーパー製造(難再生古紙リサイクル)三栄レギュレーター(株)であった。社名は通称コアレックスと呼んでいた。団地内にある工場は東京工場で本社は富士宮にある。国が推進する資源循環型社会のモデルプロジェクト第1号として2003年に操業を開始した、世界初のゼロエミッション製紙工場である。都市部にあって、月産7000トンの回収紙を処理し、同時に毎日110万個のトイレットペーパーを生産している。

 回収紙は川崎市で排出されるミックスペーパー、銀行、自治体が排出する各種の事務書類、鉄道機関の切符等である。特に他人の目を気にする書類等保存期間の過ぎたものは、開封せずに段ボールのまま処理されているため、多くの企業や金融機関・役所等からの持ち込みもあるそうである。

 牛乳パックは紙質が良いため、ミックスペーパーに混ぜることにより、最終製品であるトイレットペーパーの紙質や色を調整している。因みに牛乳パック5枚でトイレットペーパー1ロール分に変わるそうである。当然牛乳パックは資源としてコンビニ等から購入するようである。

 ゴミの分別収集が最終家庭で役に立っていることの実態を見学できて、市民が一手間かかるゴミの分別も大切な行為であることがよく分かった。今回の見学先はトイレットペーパーという再生製品であったが、ペットボトルや缶や瓶などがどのように処理されリサイクルされるのか興味は尽きない。

  環境問題の解決には3Rが提唱されている。リデュース(減らす)、リユース(繰り返し使う)、リサイクル(再資源化)の頭文字を取っているが、中でも工場での不良率を下げることによる寄与度は一番大きいということである。また、リサイクルショップは正しくはリユースショップと呼ぶことが意味からすると適切とのことであった。(このシリーズ最終回です)