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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

水洗トイレ

2014年06月24日 00時00分01秒 | 紹介

 文化的な生活を送るには上水道ばかりではなく下水道も完備されていることが当たり前といわれている。最新式の水洗トイレは、出入りの扉を開けただけで、センサーが働き、自動的に便器の蓋が開く。シャワーを稼働させれば温水が出ておしりをきれいにしてくれるし、温風で乾かしてもくれる。臀部のマッサージや放尿の音も外部から聞こえないようにする機能さえある。立ち上がるとセンサーが感知し、自動的に排水を行い、蓋まで閉まる。兎に角、我が国のトイレは人に代わって自動化の極限を行う優れもので、その先端技術は世界一の水準である。

  国内で海外の仕事をしていた時に、東南アジアの研修生を宿泊させ、数ヶ月間付き合った。研修施設は最新式の設備が整っていた。掃除担当者から個室のトイレが、毎日水浸しで様子を見てくれとのことであったので、早速入居研修生を調べ、本人に状況を聞いたところ、水洗トイレの使い方が判らないということで、本人の許可を得てトイレに同行することになった。

  小便の方は問題なかったが、大便の仕方が便座にまたがるのではなく、便座に乗ってしゃがむ行動を取った。その後、ボールに入った水を持ってきてその水で臀部を洗う仕草をした。当然トイレの床は水浸しとなる。ウオッシュレットの使い方を全く知らなかったのである。以後、オリエンテーションの時にトイレの使い方の講習会を行うように指示し、同様な問題はなくなったが、使う者にとって、自国と我が国との生活習慣が異なると、文明の利器も無意味なものとなる。

  最新式の水洗トイレに慣れた子供は、学校で使用するトイレが洋式ではなく、以前からある和式の水洗トイレであるため、汚物を流さずにトイレを出る生徒もいるようである。公衆トイレでも同様なことがあるようで、マナーをどのように指導しているのか関係者に聞いてみたい。

  最近の高速道路のサービスエリアではどこでも大変清潔で、いやな匂いもせずに快適に使用できる。子供用のおむつを交換する場所や、障害者用のトイレも設置されている。和式と洋式も両方が設置されていて、海外からの旅行客にも好評である。

  観光に力を入れるにはトイレ設備が大切で、おもてなしの一つに数えられ、クールジャパンではないが、来日する多くの方に、我が国が誇れるマナーや技術を知って貰いたい。