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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

震災復旧(2回シリーズその2)

2014年06月08日 00時00分01秒 | 紹介

  翌日は福島から仙台へ向かったが、福島の信夫(しのぶ)の里に寄った。文知摺石(もちづりせき)がある観音堂である。建物等への被災は少ない状況であったが、現在、観光史跡公園となっている場所は放射能汚染のため、表土の除去作業中であり、既に終わったところは芝生の養生中であった。小山全体の除去作業の困難さや、目に見えない放射能の恐怖が近隣住民の不安を解消するにはほど遠い状況である。

  宮城県に入り、古川市のビジネスホテルに行く前に仙台空用の復旧状況を見ることとした。空港の周囲は災害復興の横断幕を全面に着けたトラックの隊列に何度と無く遭遇した。

 将に復興途上にあるといえる。住居があった場所らしいところの残骸は除去されていたが、農耕地は塩害があるようで雑草すら生えない土地が多く見かけられた。農業用の水路のガードレールが津波によって破壊され、水路の土砂が崩れ、殆ど復旧が進んでいない場所もある。一部には新たな墓石が建てられた場所は、津波によって被災した方の墓標なのであろうか、寺もないような場所にぽつんとあるのは何故か哀れさを感じた。

  旅行中に出会った震災の復旧状況をお知らせしたが、被害復旧のほんの一部であることであり、網羅したわけではない。震災が及ぼした復旧困難な被災者の苦労の内面までは判らないが、自然災害とはいえ、癒されない心の傷はどうするのであろうか。(このシリーズ最終回です)