鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

中華料理店

2014年07月13日 00時00分01秒 | 紹介

  アカデミーへ出席するようになってJR武蔵小杉駅を利用するようになった。2週間に1度のペースであるが、小杉駅周辺の変わり様は昔の状況を知る者にとって、目を見張るようである。小杉駅に横須賀線が乗り入れるようになってから久しいが、東急線においてもみなとみらい線と直結しているため、埼玉方面からも中華街へ乗り換え無しで行くことが出来る。

  便利さは駅周辺の路線価格を上昇させるとともに、多くの店舗が進出し、人口増加をもたらす。首都圏や横浜への勤務先を持つ多くの通勤客が利用している。昔から変わらぬ味と手際よさを実感できる中華料理店が小杉駅北口にある。大三元という店名であるが、決して高級料理店ではない。古くからある庶民的な中華料理店で、昼食によく使っている。

  中華料理店には2名の調理人と料金と注文取りの係である女性店員の3名であるが、昼食時間帯には、多くの客がひっきりなしに来店するため、空席はほとんど無い状態になる。調理場とカウンターとが近いため、調理人の仕事の仕方を見ることが出来る。注文の裁き方がよく分かるため、調理が出来上がるまでの一連の行動を観察している。無駄がない動線と、調理の手際よさは、常に感心する。

 数十というレシピは全て記憶され、順序よく準備から仕上げまで、また後始末までが流れるように、且つ、淡々と勧められる。常に時間と火加減との勝負である。調理人の連携もすばらしい。無言とも取れる会話の少なさは、双方の気があっていないと出来ない。

  物事十年も続ければ誰でも出来るとはいえ、一流料理店の訓練が良く行き届いた洗練された対応と異なる仕事の側面を知ることが出来る。自分はどうしても作業を分解してひとまとめに組み立てる方法を考え、そのためのカンや、コツを捜し、無理に組み合わせるようにしてきたが、プロが行う調理が果たしてその方法で説明が付くのかという疑問が湧いてくる。

  仕事の極意ともいえるが、調理人の身に付いた所作が自然と醸し出され、客との間に無言の満足感が出来上がって始めて食事という欲求を満足させるのであろう。何度でも通いたいと思う衝動の理由とでもいえようか。