鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

燻蒸

2014年07月22日 00時00分01秒 | 紹介

 梅雨が開ける頃を見計らって、我が家では燻蒸剤を焚いて害虫の駆除を試みる。燻すことによって、室内の害虫を殺す、または燻し出すことは、古くからある害虫対策である。

 薬局、ドラッグストアー、ホームセンター等で販売されているので、部屋の数だけ購入し、部屋毎に燻蒸している。容器に水を少量入れるタイプのもので、使う前には、燻蒸剤が煙となって外へ漏れだし、火事と思われないため、部屋を締め、火災警報装置があれば機能を一時中断するか、薬剤添付の専用カバーで報知器自体を覆っておく。

 燻蒸剤容器に水を加えると薬剤が水と反応して発煙する。発煙が停止し、数時間放置したら、窓を開放して、掃除機で部屋全体を掃除する。目には見えないが、吸引した塵や埃にはダニなどの害虫の死骸があるのであろう。ゴミはポリエチレン袋に入れ、処分しておく。

  効果の程はよく分からないが、気休めにもなる。古い民家などいろりや竈から出る木材燃料の発煙は、自然の燻蒸剤であったといわれている。竹で編んだ天井材は長年の煙を吸って、ベッコウ色となり、工芸品などに再利用されている。先人の知恵である燻蒸効果で、タール分で被覆され、腐食することはないという。

  湿度が高い夜間に、羽蟻が大量発生することがある。羽蟻はシロアリの種類で、羽を持ち、巣から飛び出し、新たな集団を作るといわれている。網戸にびっしりと付き、隙間があれば部屋に入り込み、電灯の周りを飛び回る。これが天井裏や床下に入り込むと木造住宅はシロアリの被害を受ける。湿度が多い水回りの木材がターゲットにされ、集団で木材を食い荒らす。その対策は、専門業者に依頼することになり、膨大な費用が発生する場合がある。

  羽蟻を見つけると燻蒸剤を天井裏、床下で焚くことにしているが、殺虫しているか疑問が残る。燻蒸剤を焚いたぐらいでは、木材の内部に住むシロアリ退治には難しい。かといって薬剤塗布では、人間への影響もあるからで、悩ましい話となる。

  最近では畳の部屋が少なくなり、畳を干す風景を見なくなった。住居は機密性が保たれ、快適な生活環境となってはいるが、害虫対策は必要で、アトピー症候群の患者が増えている原因にダニの死骸も関係しているようである。目に見えないものの恐怖は快適生活にもつきまとう。