鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

血液型

2014年07月21日 00時00分01秒 | 提言

 おもしろい記事に遭遇した。血液型と性格とは関連がないというものである。国内だけで信じられていた関連性については日米1万人を調査した結果である。まさかと思えるが、就職や人事の性格診断に用いられ、ブラッドタイプハラスメント(血液型による差別)が行われていて問題になっているそうである。厚生労働省でも血液型と職務能力とは全く関係がないとして、企業への指導を行っている。また、採用試験などでは応募用紙に血液型の欄を是正するように行政指導した例もあるそうだ。

  血液型と性格が関連ありとして、不本意な不採用となった方には同情するが、大変困った問題でもある。血液型占いや、相性診断がまことしやかに行われているのは、科学的観点・医学的な根拠もない類のもので、世界的にも否定的であり、無視されている概念であることを肝に銘じて頂きたい。

  血液の分類には赤血球による血液型の違いでA,B,O,ABの分類があり、ABO式血液型と呼ばれているものと、Rh式血液型(赤血球の抗原による分類)が代表的であるが、この他にも多くの分類がある。異なる血液型の輸血はショック死を起こす等の拒絶反応があるため、注意が必要であるが、手術等事前に検査するので、取り違えなどのヒューマンエラーがない限り心配することはない。

  困ったことの原因の一つに、子供の頃より、周りから、血液型と相性との関係や本人の性格に結びつけて聞かされることである。子供同士であれば遊びと思い、何れ記憶から消えてしまうが、占いや相性判断などに興味がある大人から聞かされると、根拠を問う前に記憶に定着し、信じる方向に判断が向き、修正するのに苦労しなければならないことである。マインドコントロールともいえる。学校教育の現場では危惧するようなことはないと思うが、多くの機会を利用して正しい知識を教える必要があると感じている。

 採用現場では再度、血液型と性格とが結びついて判断していないかのチェックが必要である。似たような性格判断も、個人の申請や申し出がない限り、採用条件に入れていれば是正が必要であるのはいうまでもないことである。