鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

釣り客のマナー

2014年07月30日 00時00分01秒 | 提言

  画像でも投稿したが、アオサギの動きがどうもおかしいと思い、シャッターを切った。自宅に戻り、デジタル写真をパソコンで取り込み拡大してみた。アオサギが釣り針と釣り糸に絡み、もがき苦しんでいた映像であった。貪欲な川の掃除やといわれるアオサギが、その習性故に、思わぬ落とし穴にはまってしまったが、囮用の鮎が付いたまま岩などに引っかかり、道糸に着いた仕掛けが途中からはずれたのであろうか、岸辺に打ち上げられれば、アオサギでなくとも餌を求める多くの野鳥が同様な被害に遭う。

 知恵があれば針を外すことが出来ようが、野鳥に判る術もない。アオサギは舌と前足に針が掛かり、口の中は血だらけであった。餌が取れなくなれば何れ死んでしまう。必至に外そうとする行動は、遠目にはダンスにも見え、残酷な画像となってしまった。

 釣り人にとっては鮎釣りの時期に入り、規制期間の解禁によって、入漁料を払いレジャーの一つとして大いに楽しんでいるわけであるが、どう見ても野鳥の被害までは考えが及ばない。入漁料を取る側も、鮎の放流等の活動や、マナーについての指導をしていると思うが、野鳥被害対策までは議論の余地はないのであろうか。

 河川の管理は、洪水の危険性を第一の重点施策として、ダムを造り、護岸の補強を行っている。河川敷の有効利用、レジャーとしての川遊び等、自然環境に近づけ、遊歩道や護岸の雑草除去・ゴミの収集など、ご苦労の多い管理である。パトロールも行っている。

 このことは以前に比べ徹底してきたと感じるが、野鳥にとっては生死に係る釣り糸や針の放置を禁止し、放置されたままの釣り糸の回収は釣り人に義務づけ、場合によっては友釣りの禁止等、事態の改善についてもっと徹底する必要があるであろう。

 人間の欲望は時として、結果的に野生動物への虐待を招いている。ルアー釣りが盛んとなり、キャッチアンドリリースなどといって、釣られた魚の抵抗を楽しむだけの釣りは、魚の個体数を減少するわけではなく、自然環境の破壊を発生しないとされるが、釣り針に掛かった魚の大部分は傷に黴菌が入り死んでしまうとされている。何とも惨い話ではないか!