羽根繕いに精をを出していました。
お聞きになったことがあるであろうか、脳内の視床下部で作成されるホルモンで、心身の安らぎをもたらす体内物質である。日経新聞の日曜版に特集として組まれている健康欄に紹介されていた。紹介される以上、注目されている物質で、自分も知らなかったが、発生するメカニズムや、調整機能については未だ不確かな面があるようで、必ずしも全てが解明しているわけではない。海外では合成された粉末を溶かし、スプレー状にして利用されていると聞くが、我が国では許可されていない。
我が国でも古くから知られていたようで、末梢組織で働くホルモンとして作用し、中枢神経での神経伝達物質であることが知られており、出産時の陣痛促進剤として使用されてきた。女性のホルモンとして発見されたが、男性にも存在することが判っている。
働きの主なものをあげると、出産関連、成長関連、社会的な行動、精神面への影響、その他があるが、社会的な行動として、好奇心の向上、不安の軽減、母性行動、他者との信頼関係等があり、精神面での影響では、安らぎを高め、痛みを抑制する。ストレスを無くし、心拍数・血圧の低下を引き起こす。未解明ではあるが、免疫機能を強化し、骨の形成、筋肉の再生などにも寄与していると考えられている。
こうしてみると万能薬的な機能持つホルモンで、現代人には必要なホルモンと考えることが出来る。
発生のメカニズムがある程度判ってきており、親子、友人、同僚等が一緒に食事をする等、良好関係が続くとホルモンの発生量が増える。肌を優しくマッサージする、恋愛関係ばかりでなく、親子のふれあい、男女の肌の触れ合い、ペット等を飼育することによる動物とのふれあい等がホルモンを増やすようで、スポーツマンが、体力力ギリギリの状況に遭遇するときにも発生するそうで、脳内麻酔薬と同様な働きもあるようだ。最近では海外で、自閉症の治療薬として治療研究が開始されている。
オキシトシンのことについては、まだ判らないところも多くあるようで、効果についても個体によって差があるため、研究が進み、新薬としても、個人の社会的行動・精神性としても究明され、確立された成果を期待したい。