リフォームは使用頻度や年数の経過によって、各部署に手を入れることであるが、日頃忘れがちで簡単に修復が出来る敷居のメンテナンスについて紹介したい。部屋の中の敷居は襖や障子ばかりではなく扉が付いているところである。掃除をしていても引き戸が重くなり、開け閉めに苦労することがある。昔はロウソクを使って蝋を塗るとそのときは滑りが良くなったことを思い出す。
思い立ったときに行えば、苦労しないのであるが、どうすればよいのか判らずにそのまま放置している家庭も多い。建物のひずみで敷居が変形し、襖や障子の上下を鉋で削らなければならないこともあるが、普通は、扉の重さでテープ表面の凹凸が摩耗して隙間が無くなる。また、埃や調理時の浮遊する油が付着して動かなくなることが多い。最近の敷居にはプラスチックのテープが貼ってある。築後20年も経過するとプラスチックが劣化する。古くなったテープを剥がして新たにテープを貼ればよい。
敷居テープはホームセンター等で販売されていて、敷居の幅に合わせ、各種ある。18~21ミリメートルで長さもマチマチであるが、剥離紙を剥がして敷居の長さに切り、貼り付ける。
重たいガラス扉や板張りの扉は床面に2箇所に戸車が付いている。戸車が機能していない場合もあり、点検すると良い。特に床と戸車設置部分に数ミリの隙間が必要である。引き戸を引いてゴトゴトと音がするようであれは、ローラーが劣化している。ローラーが正常ならばベアリングが壊れている。ホームセンター等で売っているので購入し、取り付ける。 雨戸や屋外に面している扉には屋外用の敷居テープが市販されている。
ガラス扉はガラスのはめ込みビスが緩んでいて、ガラス板が落下することがある。時々ビスの締め増しを行う。