>私は日本人の「生産性」が低いのは、日本が「先進国のふりをした前近代的な身分制社会」だからだと考えている(詳細は新刊の『働き方2.0vs4.0』に書いた)。
身分制社会は、身代わりにさせられましたね。真の原因は、日本人の思考停止にあるのでしょう。
現実の内容は、頭の外にある。見ることができる。見ればわかる。考える必要は無い。
非現実 (考え) の内容は、頭の中にある。見ることができない。単なる話である。話の筋を掴むには、その文章を理解することが必要である。
見ることのできる内容は、’本当’ のことである。見ることのできない内容は、’嘘’ である。誰も、’見て来たような嘘’ をつく人間にはなりたくない。あくまでも、真実を語る人間でありたい。だから、自分の非現実・考えの内容を明らかにしない。これが、即ち我々の思考停止である。
>中略
>ここからわかるのは、多くのサラリーマンが職場の不合理で非効率的な慣行にうんざりしながら、それを変えることができないまま耐えているという現実だ。
日本人は、‘理屈っぽい’ ‘理屈を言ってはダメだ’ と、相手に向かって懸命にいう。
意思 (will) のあるところに、方法 (仕方) がある。Where there’s a will, there’s a way. ところが、日本人には意思がない。意思は、未来時制の文章内容であるが、日本語の文法には、時制 (tense) というものがない。だから、日本語の脳裏には未来時制は無く、日本人には意思がない。
意思がなければ、仕方がない。無為無策でいるしかない。だから、日本人は不合理で非効率的な慣行を変えることができないでいる。
>日本経済のもうひとつの「不都合な真実」は、ほぼすべての調査において、日本の労働者(サラリーマン)のエンゲージメントが極端に低いことだ。
‘エンゲージメント’ (engagement) とは、’愛着を持っている’ とか、’つながりの強さ’ のことですね。あまり、日本語としては、なじみがないですね。
>――世界22カ国のエンゲージメントレベルを評価した調査では、トップはインドの評価点25%で、メキシコが2位で評価点19%、アメリカは中間で評価点1%、日本は最下位で評価点はマイナス23%だった。 >1人当たりの平均年間総実労働時間を見ると、1980年代の日本は2000時間を超えて先進諸国で圧倒的に長かったが、2015年には1719時間まで減少してアメリカ(1790時間)と逆転した。>それにもかかわらず、日本の15~64歳の男性は世界でもっとも長時間労働をしている。>なぜこんなことになるかというと、短時間労働の非正規雇用が増える一方で、そのしわ寄せが正社員の長時間労働とサービス残業につながっているからだ。
ああしてこうすりゃこうなると、わかっていながらこうなった、、、、
>これをまとめると、日本のサラリーマンは世界(主要先進国)でいちばん仕事が嫌いで会社を憎んでいるが、世界でいちばん長時間労働しており、それにもかかわらず世界でいちばん労働生産性が低いということになる。
そうですね。これが意思のない人の働き方ですね。
>これがかつての経済大国・日本の「真の姿」だ。
そうですね。意思の無い姿は、残念な姿です。
時制は、英語にあって日本語にない。我々日本人は、日本語と英語を共によく学び、時制の大切さを十分に理解して意思と世界観を表明する術を身に付けると良いですね。さすれば、その建設的な態度を世界の人に買われて、多数の協力を得て国際社会に貢献できることでしょう。
時制のある文章は、非現実 (考え) の独立した三世界 (過去・現在・未来) を表すことができます。考えは、個人によりさまざまです。ですから、未来の世界の内容も自分自身で自由に描くことができます。自分のあるべき姿の内容を考えて、それを相手に伝えましょう。そして、対話をしましょう。全ての考えは、文章になる。文章にならないものは、考えではない。矛盾を含んでいない文章は、全て正しい考えを示しています。ですから、正解は、一つとは限らない。矛盾を含んでいる文章も、その矛盾を取り除けば、正しい考えになる。だから、対話・議論は正しい考えを発展させるために大いに役に立ちます。
(略)
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