【水芭蕉咲く尾瀬】
♭夏が来れば思い出す・・・♭、地上は梅雨入りし初夏の気配を感じるが
尾瀬は、やっと春が訪れる。至仏山には雪が残り、水は冷たい。
”美しい思い出” ”変わらぬ美しさ” 水芭蕉の花言葉である。
鳩待峠から長い山道を下る、木道の両脇には水芭蕉が咲き
心浮き立つ時間だが・・・残念ながら今は山歩き出来る体力が無い。
数年前に行った時の写真を取り出し、美しい思い出に浸るばかりだ。
至仏山にはまだ雪が残っている。
木道を歩く人、ベンチで休憩する人・・・尾瀬の春は長閑に過ぎている。
白樺には葉が付いていないが、その先の木々には若葉が耀き始めてきた。
湿原を縫うように雪解け水が流れる。
両脇には水芭蕉が咲き始めている。
冷たい水の中に凛として咲く若き水芭蕉たち
木道脇に咲く姿が清々しい。
子を見守る母親のようだ。
枯葉の中から生まれてきたような可憐な姿が何と優しい事か。
一寸しなを作り・・・可愛いでしょう、と囁く妖精。
若さあふれる白き妖精たち。
”おー冷たい”寄り添うように。
けがれない衣服をまとう水芭蕉の花。