【秋・紅葉風景】奈良・談山神社
談山神社は「大化改新」で有名な神社である。
曽我親子による政治の腐敗に危機を感じた藤原鎌足が、聡明な皇太子として
知られていた中大兄皇子(後の天智天皇)に会い、西暦645年5月二人で多武峰の
山中に上り「大化改新」の談合を行った。後にこの山を「談い山」とか
「談所ヶ森」と呼び、談山神社の社号の起こりとなった。
楼門に黄葉が覆いかぶさっていた。
木造では世界唯一の十三重塔・・・勿論国の重要文化財だ!
「社殿群」と紅葉の調和は、関西随一の美しさである。
私の親友であった高名な俳人が、私の写真を見て、句を詠んでくれた。
回廊を一回り・・・どの方向から見ても贅沢な風景だ!
奈良の紅葉巡りをしたのは数年前のことだ。
京都とは一味違うしっとりと落ち着いた紅葉景色だった。
談山神社からの帰り、バスで途中下車して見た、聖林寺の
国宝十一面観音像、美しさに見惚れた。
大写しの写真を買い求め、今私の部屋に飾ってある。
奈良の秋はこれからだ、今年も変わらぬ紅葉景色を繰り広げ
来る人を温かく迎えてくれるだろう。