【秩父の紅葉】
埼玉県秩父地方は、山梨県、長野県、群馬県、東京に接する。
荒川を遡り、雁坂トンネルまで紅葉を追った。
昼近くには晴れ間が出るだろうとの予報は、残念ながら外れた。
山々の頂に向かい霧が登っていく、垣間見る紅葉の景色は幻想的で
中々良いものだ。
三峰神社は、標高1,100mに位置する。
朝早くから参拝客の姿が多く見られた。昼過ぎになると数百メートルに
及ぶ車の列が並ぶ人気スポットである。
「随身門」も「拝殿」も重厚だ、朝靄のなか紅葉にしっとりと覆われていた。
神社入口のモミジが朱に染まり、遠くの山々は霧に煙っていた。
山梨に向かう国道140号線に架かる「豆焼橋」、眼下は紅葉が始まっていた。
黄色の橋げたが、霧の中に映えていた。
「雁坂大橋」の先の雁坂トンネルを抜けると山梨県である。
栃本の集落が急斜面に点在していた。
近くの大滝の集落にあった、二つの小学校は廃校になったそうだ。
高齢化が進み、若者が住み着かず集落は衰えるばかりだ。
中津渓谷にひと際目立つ「持桶の女郎モミジ」、樹齢何百年だろう?
太い幹から四方八方に伸びる朱色のモミジは、貫禄十分だ!
奥秩父は渓流が入り乱れるように谷を縫っている。
大血川渓谷の「金蔵落とし」の渓流には岩陰に大きなイワナが棲み、釣り人の
人気スポットである。近くには観光釣り場もある。
モミジ狩りの後は、市内に入り私が食べるソバの中で最も美味しいと思っている
「秩父蕎麦」の挽きたてを食べて、奥秩父のモミジ狩りを締めくくった。