飛騨【古川祭】屋台曳き揃え
古川祭は動の「越し太鼓」から静の「屋台」に移る。
おまつり広場には9台の屋台が勢ぞろいする。磨き上げられた
漆や彫金、木彫り装飾に加え、見送りと呼ばれる、屋台の背後に
下げる意匠を凝らした絵や書も見ものだ。
屋台の屋根は和紙に漆喰を塗ったもので雨には弱い、昨年は
小雨だったが曳き回しは行われず涙をのんだ、今年は快晴だ
飛騨の匠が造り上げた絢爛豪華な屋台を存分に見せて貰った。
からくりも妙技を見せてくれる。
演目は青龍台は「げぼうの梯子ずり」、麒麟台は「花かご運び」だ。
演舞が終わると観客から大きな歓声が挙がった。
神幸行列の露払いとして、各家々で獅子舞を舞い門付けしていく。
おまつり広場には各町内の屋台が出揃ってきた。
残り桜の先には、おまつり広場に向かう屋台が進む。
二之町下組の青龍台で、演じられたカラクリ「げぼうの梯子ずり」の
妙技に歓声が沸いた。
一之町下組みの麒麟台では「花かご運び」の妙技が演じられた。
三之町下組の白虎台には小さな能舞台があり、男の子の弁慶と
女の子の牛若丸が熱演を見せてくれた。
向町組の「神楽台」烏帽子、直垂姿の5人衆が神楽囃子を奏し、獅子舞を
行うのはこの屋台だけ、屋台曳き揃え時には先頭を行く。
黄金色の鶴が輝いている。
整然とした街並みを次から次へと華麗な屋台が通る。
古川の町中には二つの酒蔵がある、いずれの酒も爽やかで美味しかった。
(街中の酒屋さん)
泊まった宿「大関屋」100年近く続く旅館だ、92歳になる名物女将は
私の母親を思い出させる、良い女将さんだ!
起し太鼓も屋台曳き揃えも、大関屋の前を通る、夜の提灯行列や
起し太鼓に、灯のともった屋台曳き廻しは大関屋の二階から見ることが
出来る、最高の観覧席だ!
歴史の教科書は正しいのかなぁ
でも、みんなが楽しめるならそれもいいか…。