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山車祭りを見歩くことです。

【"22 大津祭】本祭編

2022-10-14 16:01:52 | お祭り

【"22 大津祭】本祭編

カラクリ人形を乗せた曳山が市内を巡行する「大津祭」の本祭が3年振りに

行われた。「大津祭」は、大津市の天孫神社に江戸時代から伝わる秋祭りで

国の重要無形文化財に指定されている。

曇り空だったが一部の曳山では屋根にビニールシートを被せていたが、

雨も降らず、13基の曳山とカラクリの彩が市内を巡行した。

各町内の曳山が天孫神社に向かって動き出した。

「神功皇后山」の朱塗りの大車輪がひと際目立つ。

午前9時、天孫神社に集合し順番に並び、スタートと同時に「くじ改め」と言う

儀式があり、順番の確認をする。

曳山の装飾も祭礼の大きな見どころである。

装飾の代表的幕類には、見送り幕、胴幕、水引幕などがある。

それらは曳山町が競って豪華なものを誂えて購入をした。

幕類は、唐織、朝鮮織などの高級な幕類が多く、中にはベルギーのブリュッセル

製の絨毛綴(重文)が二枚もある。

曳山屋台の屋根裏にあたる天井板の装飾にも町人たちは力を注いた。

曳山を中心とした大津祭は、江戸時代の商業都市である大津町の経済力を

背景に発達した祭礼である。

天孫神社入口では、各町内の曳山を迎える紅白の幕を持った若者が並んでいた。

天孫神社本殿に向かってカラクリの演技で挨拶をする「西行桜狸山」

この山は毎年祭りの先導をする守護となっている。

曳山名入りのお揃いのマスクをした子供たち。

カラクリがどの様な経緯で大津祭に導入されたかは不明だが、室町時代から

カラクリ人形の風流が存在していた京都の影響を受けたことは間違いない。

カラクリは、京都で誕生し中京方面で発展し、大津祭で完成期を迎えた。

しかも大津祭では、13基ともに優れたカラクリが現存していることは芸能史上

注目すべきと言える。

巡行中、お囃子とともに粽が宙を舞う・・・待ち受ける人達。

狭いアーケード街を巡行する曳山。

コブラン織りなどの豪華絢爛な懸装品に飾られた13基の曳山が一日をかけて

旧市街を巡行する。京都の近いこともあり京都祇園祭に雰囲気がよく似ている。

提灯の明かりが曳山を浮き上がらせる宵宮の夜、カラクリの演技を楽しませて

くれる本祭、心配ていた雨にも会わず数年間待ち焦がれていた「大津祭」を

じっくりと見ることが出来た。


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