【”22 大津祭】宵宮編
湖国三大祭の一つである「大津祭」は三年ぶりの開催である。
本祭の前日、宵宮を迎えた大津市中心部では提灯の明かりに、12基の曳山が
照らし出された。
何年か前に大津祭を見に行く予定だったが、台風の影響で行けなかった、
それ以来の大津祭で、宵祭りと本祭をゆっくりと見ることが出来た。
天孫神社に鎮座する重厚で豪華な宮神輿
各町内の曳山が町内衆によって、整備、清掃、飾り付けが始められた。
ご神体やからくり人形が、民家に飾られた。
各町内では、それぞれ山の名を入れた粽が並べられ宵宮を見歩く人たちに
手ぬぐいなどと一緒に売りに出される。
見送り幕も飾られ準備は順調に進んで行く。
殺生石山(せっしょうせきざん)の曳山に乗せる人形が展示された。
夕方、提灯の飾り付け準備が始まった「大吊り」と言う。
提灯のバランスを取るのが難しい、見ている間何回もやり直していた。
西王母山(せいおうぼさん)の曳山がアーケード街に姿を見せた。
帝と天女の人形、帝の衣装は古くなり100年振りに新調された。
復元新調に携わった京都の川島織物セルコンの責任者が、私のサラリーマン
時代の上司だった方の弟さんであり、興味を持って見て来た。
西王母山のカラクリは、桃が二つに割れ、その中から童子が現われて
所作をする。ここからこの山は俗に「桃山」と呼ばれる。
陽が沈むころ提灯に明かりがつき、足もとにも灯が入った。
待ちに待った人たちが宵宮の曳山見学に出始めた。
赤・白の提灯が飾られ宵宮が始まった。
囃子方を迎える最後の準備も終わった。
スポットライトに照らし出された曳山に、明かりのついた提灯が宵宮の主役だ!
夕空に映える提灯が幻想的だ!
囃子方は小学生は一生懸命に、高校生はノリノリだ!
鉦や太鼓に横笛が奏でるお囃子は、通り行く人たちに心地よく響き渡る。
今夜は十三夜だ!曳山の上に輝く月が美しく、祭りを見下ろしていた。
響き渡る笛の音が、祭り気分を高めてくれる。
大津祭の曳山の中で、唯一大津に由来したカラクリを採り入れた「源氏山」
紫式部人形の十二単や曳山を飾る部品、欄干を見ると平安の昔を偲ばせる造りで
女性的なデザインである。
紫式部が石山寺の観月台で構想を練る様子を表現している。
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