浜松市の子ども空手道場☆浜松スポーツ少年団【武道禅空手 流拳會-Rukenkai-】

~浜松市の各地区で毎日5時台から始められる子供カラテ道場
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2月28日 ◆道場長ブログ‥【拳流院 雷禅のヒトリゴト ―誓いの明日―】

2014年02月28日 | 教室の出来事


本格的な春の足音が聞こえてくれば、また人は出逢いと別れを繰返して行く。


それが自然なことであるかのように、あたり前のごとく起こりえる事象に、人は心動かすので無く、それらを受け入れながら歩んで行くことが、じつは本当の倖せなのだと‥そんなふうに頭の中では解っていても、それでも寂しさの感情は、しずかに‥静かに溢れてくる。


ジョウダイとリキノスケ。長年、空手道の稽古に取り組んできた二人だが、名門サッカークラブの試験に受かり、その活動に集中するための理由で、空手クラブを卒業することになった。


思えば、たくさんの想い出がある。


4歳の頃のリキが、稽古中に寝てしまったコト‥(笑)


集中力が無く、よく私に叱られたコト‥


稽古を頑張る中、東海大会で優勝し、特別にホメられたコト‥



まだ一年生の頃のジョウダイが『先生、居残り稽古をしてもイイですか?』と言ってきて、その礼儀正しさとヤル気に驚いたコト‥


東海大会、2年連続準優勝のナギトと、いつも互角の組手稽古をしていたコト‥


優勝を目指していた大会で敗北し、涙していたコト‥


遠足の想い出‥その他にも‥



実力的にも、ここから黒帯も目指せるであろう兄弟だったから、それは指導者としても残念なのだが、それよりも今後、その努力出来る才能を生かし、これからの良き成長に繋いでくれることが、何にも勝る願いとなる。

稽古終了後の挨拶、お母さん達が涙ぐんでいた。

それを見たら、さすがにボクの目にも涙がこみ上げてきた。


でも‥


《泣いてはいけない。泣けば、もう逢えなくなるような‥そんな気がする》


そのような思いの中、なるべく日常のように‥またスグ逢えるかのように笑顔でお別れをしようとするボクは、まだ半分は現実を受け入れられないでいるような、そんな弱さを持っているのだろう‥。



仲間達への最後の挨拶、リキが言った‥


『サッカーがシッカリ出来るようになったら、またココに来ます!』


《3歳か4歳くらいから見続けているリキが、ずいぶんと成長したもんだ‥》


二人の言葉とその成長を確認しながら、その裏に御両親の大きなチカラがあることを、あらためて感じることができた。


いつも静かに見守ってくれたお父さん‥いつも明るく接してくれたお母さんに、心からの感謝をしたい‥特別な感謝をしたいと、そんなふうに思った。


旅立つ二人。すでにジョウダイは、サッカーの中でのコミュニケーションに悩むこともあると言う。


そしてボクもまた、当分この道場の中で彼らの姿を探し、その現実の中で、また想い出に寄りかかる日々が続くのだろう。


でも、これからの人生、御互いに少しずつでも強くなれたら‥少しずつでも優しくなれたらと思う。


明日、少しだけでも強くなれたなら‥少しだけでも優しくなれたなら‥と。


『またココに来ます‥』


そんな言葉が響くように、胸いっぱいに駆け抜けて行く。



再会の時を信じて・・再会の時が、更に成長した姿で、きっと笑顔でむかえられるように・・


そう、


あした、少しずつ‥