『みなさんのおかげで黒帯を取ることが出来ました。ありがとうございました‥』
どこか女の子らしさというか、マイらしさというか、そんな雰囲気を持ち、小さな声だけど、気持ちのこもったマイの挨拶。
この高台道場にも、参加するようになって半年はたつのでしょうか?この強化練習会では他の昇段者と同じように、マイもまた、たくさんの泣き笑いの中で成長をしてきたように思います。
今回、マイの言葉からフと考えたことがあります。
それは、子供達は大人から感謝の気持ちを持つようにと言われても、やはりそれは、頭のなか半分の感覚的なものということ。
それを実感として本当の理解を得て行くには、当たり前のごとく経験が必要であり、マイがみなさんのおかげで‥と言えるように、物事に一生懸命に取り組むことで何かを得た時、自然に沢山の人達の支えが感じられ、感謝の気持ち一つ、本当の意味で理解して行けるものなのでしょう。
昔から『継続は力』、物事を中途半端にするナ‥など、ヤりきることの大切さを日本人は言ってきましたが、そのような意味でも、今回の昇段という経験はマイにとっても良かったと思います。
技にも基本があって応用があるように、今後の生活の中でも、マイの心に広がりがあることを指導者としても願うところです。
段という資格も、お金を積めば買えるというものではないですし、精神的な理解という部分もまた同じで、心の財産になり明日に繋がり行くもの。
ただの競技で終わらせてイイのか?
なぜ頑張らなければならないのか?
なぜ人は生きるのだろう‥
と、地球上のすべての動物の中でも、ハッキリとした『疑問力』を持つのは人間だけであるのなら、人がソコを追求するのも、また自然なことかも知れません。
学んで行く‥気付いて行く‥そんなキッカケの場としても、この空手道場が存在するのなら、子供達には、なるべく長く真剣に、この空手道にも取り組んでもらえたらと思ってます。今回のマイのように。
最後に、いつも静かに見守り、様々なサポートをしてくれているマイのお母さん、本当にありがとうございます。親として素晴らしい立ち位置だと思いますし、ショウ、マイ、アヤの兄妹が、人間としても良い成長をしているのは、その証拠だと思います。
マイも当分は嬉しい気持ちが続くとは思いますが、そこに少しずつ、責任感という気持ちも持って行けると良いですね。
みなさんのおかげで‥と思えるなら、今度は返して行けばイイ。
今までよりも深く、また凛とした姿勢で稽古に取り組めるなら、それが自然に返しになるということ。
これからもマイにも子供達にも、考える中で、また体感して行く中で、前を向いて歩いてもらえたらと思ってます。
マイ、昇段おめでとう!
これからも、マイのままで・・(^-^)