春、出逢いと別れの季節‥か。
しかし、この別れの時の気持ちにだけは、何年たっても慣れないもの。
ただ、その気持ちを癒すかのように、春風も、桜の花びらも、そして新たなる出逢いも、どこか暖かい。
春が来て‥夏が来て‥そしてまた秋も冬も来る。
めぐる季節を人生に重ねるなら‥
たとえば冬を死と捉え、何事も一期一会と儚さに浸るのか‥
たとえば冬が来ても、また春が来ることを再生と考え、喜びに満ちるのか‥
でも、それは、それぞれの成長の段階にもよる見方でもあり‥それぞれの情報量の積み重ね方にもよる‥それぞれの中にある〔感情の線引き〕でしかないのだろう。
そう、一つの事象にも、あらゆる考え方は生まれるのだろうけれど、その本質的なものの中には喜びも哀しみもなく、それは一つの‥ただの事象でしかないのかも知れない。
〔ただ、それだけのこと〕
でも、それでも‥
そんなことが解っていても、いつまでも別れの寂しさに慣れないボクがいる‥
そんなことが解ってきても、いつまでも空に問いかける、そんな日々がある‥