『こんなこと やりたくない!』
数年前、大泣きをしながら空手道の門をくぐった、そんな幼稚園児がいました。それが現在6年生になるショウタです。それは豊橋市での出来事。
かつて豊橋で指導をしていた私は、それから浜松市へ移動になったのですが、なんと数年後、浜松市に引っ越してきたショウタと再び出逢うことになったのです。
『続けてくれていたんだ‥ずいぶん大きくなったナ‥』
と、その成長をとても嬉しく思いましたが、空手道の組手という部分においては、まだ年齢的なこともあるのか、これからという時期でもありました。
今では多くの全日本優勝者、準優勝者も生んでいる高台道場 強化稽古にも、いつしか参加するようになったショウタですが、まだ慣れない頃は、あまりの緊張からトイレに閉じこもり、なんと1時間半も出てこなかったこともあったほど(笑)
ですから精神面が強かったわけでもなく、ある意味、また新たな始まりといえる状況でもあったのです。
今では20名以上の生徒が参加する高台道場 強化稽古ですが、振り返れば何名かの脱落者もいるほど、また視点をかえれば厳しい側面もある道場‥
〔壁を越えられるか?〕
はじめの頃は、そんな心配もありましたが、御両親や仲間たちの支えもあり、なんとかこの場所に辿り着きました。
全国大会の4試合を、なんと1ポイントもとられることなく優勝。熱もあり体調は悪かったのですが、それらも越えられたのは、日々の積み重ねがあったからこそと言えます。
昇段‥
いつも子供達が昇段するたびに思うのですが、積み重ねることの尊さを、あらためて感じさせてくれる、それは、とても大切な時間。
本当の学びとは体感することにあるように、そのような意味でも、ショウタもまた部分的、瞬間的かも知れませんが、関係性の中で存在する自分自身を、心で‥体で‥感じたのではないでしょうか?
よく頑張りました。
ショウタ、昇段おめでとう!
この関係性の中にこそ、生命としての本当の倖せがあることを、いつも、いつまでも、忘れずにいて下さい‥(^-^)v