浜松市の子ども空手道場☆浜松スポーツ少年団【武道禅空手 流拳會-Rukenkai-】

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7月28日 ◆道場長ブログ‥【拳流院 雷禅のヒトリゴト − 長き歩みのあとに −】

2016年07月28日 | 教室の出来事

武道修行‥長き歩みのあとに何が残るだろう?


空手道、六年生である彼女のその始まりは幼年の頃からだった。

『武』とは、まったく無縁のような、一般論的な部分でいう女性っぽさを多く持つ彼女は、稽古の中でも涙をこぼす場面は決して少なくはなかった。

でも長い年月、歩みを止めようと思えば止められたはずの、そんな状況下にあっても、彼女は歩みを止めなかった。

その理由は一体、何なのだろう?

ただ、そんな部分の理由は本人にしか解らないのだけれど、習い事をする誰もが持つ共通性で物事を考えたとしても、長き時間を様々な個性と触れあってきた事実は、未来の自分自身をも助けてゆく、確かなチカラになったのだろう。

長き歩みのあとで残るもの‥長き歩みの中で掴んだものは‥きっと、そんな中にある。


そして‥

成長した彼女と最後の稽古。

あの頃はよく泣いていた彼女だけれど、今日は稽古の時も、写真撮影の時も、最後の挨拶の時だって、彼女は涙がこぼれないようにしていた。

長い時間の中で、長い歩みの中で、絡み合う様々な想いは‥言葉にならない。

だから彼女の、その言葉にならない『重さ』を、ボクは静かに理解しよう。



お別れの時、お母さんも彼女も、涙ぐんでいた。

そう‥そんな人達の限りなく透明な想いに抱かれて、ボクはずっと生きてきたんだと、その瞬間に吹き抜けた何よりも優しい風が、そのことを囁くかのように、

そっとボクに教えてくれた‥