上級韓国語 - ちょんげぐりの世界

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きょうの上級単語 시비と실랑이

2024-01-20 | 韓国語の語彙をふやそう
시비と실랑이は,主に以下の2点が違う。
시비は「相手を困らせたり,いじめたりする一方的な言い争い」をいう。これに対して,主に意見や考えの違いを論じ,その正しさを主張する目的の口論を실랑이という。

・길거리에서 시비를 걸던 젊은이들은 경찰에 붙잡혔다.
〔道端で口論をしていた若者たちは警察に捕まった〕

・술에 취한 A씨가 B씨에게 시비를 걸다가 폭행 사건으로 이어졌다.
〔酔ったAさんがBさんと口論して,暴行事件に発展した〕

・C씨가 D씨에게 시비를 걸자 D씨는 자리를 피했다.
〔CさんがDさんにからんだので,Dさんはその場から逃げた〕

실랑이は,主に感情的な理由で相手を言い負かすことを目的とした口論である。夫婦や恋人などの間で,些細なことで繰り広げる口論を실랑이という。실랑하다は,いざこざを起こす,いざこざが起こる,揉み合うは실랑이를 벌이다という。

・부부끼리 실랑이를 벌이다가 경찰이 출동했다.
〔夫婦が口論になり,警察が出動した〕

・아이들이 장난감 가지고 실랑이를 벌였다.
〔子供たちが,おもちゃをめぐって口論になった〕

・두 친구가 서로 다른 영화의 평가를 두고 실랑이를 벌였다.
〔二人の友人が,お互いに違う映画の評価をめぐって言い争いになった〕

・친구끼리 정치적 문제에 대해 의견을 나누던 중 실랑이가 벌어졌다.
〔友達同士が政治的な問題について意見を交わしているうちに言い争いになった〕

・이번 선거에서 누가 당선될지 실랑이가 되고 있다.
〔今回の選挙で誰が当選するかが,争いの的になっている〕

まとめ
시비と실랑이は,どちらも「言い争い」を意味する言葉だが,その意味には若干の違いがある。
시비は「相手を困らせたり,いじめたりする一方的な言い争い」を意味する。
例えば,道を歩いていた人が見知らぬ人に言いがかりを付けて相手方をけんかに引き込むような場合などである。また,相手の誤りを指摘したり,相手に対して無礼な行動をしたり,意図的に相手が腹を立てるような行動をしてけんかを誘発することをいう。
これに対して실랑이は「互いの意見や考えの違い」で言い争いになることである。

おまけ
승강이를 벌이다
승강이は,漢字語で〈昇降이〉と書き,「互いに自分の主張を譲らず言い争うこと」「押し問答」のことを言う。

・교통사고로 부딪힌 두 운전자가 승강이를 벌였다.
〔交通事故でぶつかった二人の運転手が,言い争いになった〕

・정치적 문제에 대해 의견이 다른 두 친구가 승강이를 벌였다.
〔政治的な問題について意見が異なる二人の友人が,言い争いになった〕

・두 부모가 자녀의 교육 문제로 승강이를 벌였다.
〔子供の教育問題で,二人の親が言い争いになった〕

・두 동료가 업무 처리 방식에 대해 승강이를 벌였다.
〔仕事の進め方について,二人の同僚が言い争いになった〕

・두 정치인이 정책 방향에 대해 승강이를 벌였다.
〔政策の方向性について,二人の政治家が言い争いになった〕

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