韓国語には십 년 공부 나무 아미타불〈十年工夫 南無阿彌陀佛〉という言い回しがある。 「十年工夫」とは「十年間の勉強」という意味で,この慣用句は,十年もか けて勉強したことが徒労に終わること,つまり水の泡に帰してしまうという意味である。この韓国語の공부〈工夫〉と日本語の「工夫」のように,同じ 表記の漢字語であっても意味が1 対1 の対応をしない場合が多々ある。
ここでは主に,韓国語で「漢字語」として扱われている1 字漢字語,2 字 熟語を中心に,それにあたる日本語が,韓国語とは同じ漢字表現ではないもの,日本語では固有語に訳されているもの,韓国語とは同じ漢字表現がある ものの,ふつうは別の言い方をするものなどを集めた。
● 1 字のもの
갑〈匣〉 箱
강〈江〉 川
겁〈怯〉 恐怖心
구〈具〉 死体を数える単位(일 구:1 体,이 구:2 体)
문〈門〉 玄関,ドア
반〈班〉 クラス,組
방〈房〉 部屋
병〈病〉 病気
상〈床〉 お膳
욕〈辱〉 悪口
책〈冊〉 本
층〈層〉 階(一階,二階)
폐〈弊〉 迷惑
표〈票〉 切符
환〈換〉 為替
회〈膾〉 刺身
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