〔조롱받는‘외국어 범벅’패션 언어〕という조선일보の記事を読みました。翻訳すると「笑いの種『外国語チャンポン』のファッション業界用語」,つまり韓国のファッション業界で乱用される意味不明な外国語についての記事です。
あるデパートの婦人服売り場に,次のような商品説明の張り紙が掲げられていたと言います。
‘아티스틱한 감성을 바탕으로 꾸뛰르적인 디테일을 넣어 페미닌함을 세련되고 아트적인 느낌으로 표현합니다.'
横文字の語が多いので骨が折れますが,ちょっと日本語に訳してみましょうか。「アーティスティックな感性をもとに,クチュール的なディテールを取り入れ,フェミニンさを,洗練されたアート的な感覚で表現します」。日本語で読んでも何が何だかわかりませんね。
横文字語を使えばかっこいいと思っているのは,韓国語だけではありません。このように助詞と語尾を除くと正体不明の外国語が乱舞するのは,日本のファッション界用語も同じだと思います。この文章を「意訳する」と次のようになります。「芸術的な感性で作った服に,高級仕立て服を思わせる要素を加え,女性らしさを,洗練された芸術的な感覚で表現します」。それでも言いたいことがよくわかりませんね。
ファッション業界での外国語の乱用はなぜ起こるのでしょうか。業界関係者は,韓国語に訳すと違和感があるケースや,ぴったりと意味の合う韓国語がなかなか見つからないためにそうしているので,必ずしも外国語を使いたくて使っているわけではないと反発しています。実際,韓国語純化資料集(국어순화자료집)に載っているファッション用語は大半が直訳で,言葉の雰囲気や背景を考えていないものが多いと言います。
たとえばジーンズの青色である「インディゴブルー(인디고 블루)」, フェルメールの絵によく使われている「海を越えてきた青」といわれた「ウルトラマリン(울트라 마린)」,トルコ石の色である,明るい緑みの青「ターコイズブルー(터키 블루)」,よく知られている「コバルトブルー(코발트 블루)」,旧国鉄時代に「青15号」と呼ばれて寝台車などの車体に使われていた「インクブルー(잉키 블루)」,深みのある「ディープブルー(딥 블루)」など青にもそれぞれ色が微妙に違う青がありますが,純粋な韓国語に訳すとすべて진파랑(濃い青)になってしまうそうです。
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