中国で発明された漢字は,韓国,日本,台湾などで使われている。
ところが,日本では紆余曲折があってか,中国では使われない漢字,そして韓国とはちがう意味の漢字が出てきてしまった。
韓国語には漢字語があるので,日本人にとってこれほど覚えやすい言語はない,という人もいる。
しかし,ここで気をつけなければならないことは,日本で使われている漢字語が,そのまま韓国で使えるとは限らないということだ。
日本語に「論議」と「議論」という漢字語がある。
2つの漢字を入れ替えただけなのだが,意味は微妙にちがうように感じる。
どちらというと前者の「論議」の方が,若干「激しく意見を戦わせる」というイメージがあるような気がする。
もちろん話し合っているうちにエキサイトしてしまうこともあるだろうし,いつもエキサイトして話し合う会議もあるだろうから,その状態をどちらの言葉で表現するかは,その状態を見た人の判断なのだろう。
実は韓国語では「論議」と「議論」はもっと明確に意味が分かれているのだ。
논의/의논
「論議」とは日本の論議と同じで,意見を戦わせたり,「論議の的になる」というような使われかたをする。
ところが議論の方は「相談をする」というニュアンスなのだ。
もちろん「相談をする」という漢字語もあるのだが,「議論」を「論議」とほぼ同じ意味で使っている日本人の感覚だと想像がつかないものだ。
漢字が入れ替わっても同じ意味の言葉もある。
韓国語で結婚は日本語と同じ「結婚」という漢字語を使うのだが,「婚約」は「約婚」と語順が逆になる。
결혼/약혼
合コンなどでお互いの職業を聞いたりしたとき,かっこいい男が「私は事業をしています」といったら,女の子は心の中で「きゃ~! 玉の興,玉の興!!」と叫ぶかもしれない。
ところが相手は韓国人だと,日本人はものすごい誤解をするかしれないのだ。
사업
日本人の想像する「事業をしている人」とは,大きなビルを構えて,たくさんの人を雇っている社長というものだが,韓国では,いわゆるテキ屋のような露店職でも「事業」なのだ。
最近駅前などで韓国のキムチを売っているオバサンの姿をよく見かけるが,あれもりっぱな「事業」なのだ。
*古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)
ところが,日本では紆余曲折があってか,中国では使われない漢字,そして韓国とはちがう意味の漢字が出てきてしまった。
韓国語には漢字語があるので,日本人にとってこれほど覚えやすい言語はない,という人もいる。
しかし,ここで気をつけなければならないことは,日本で使われている漢字語が,そのまま韓国で使えるとは限らないということだ。
日本語に「論議」と「議論」という漢字語がある。
2つの漢字を入れ替えただけなのだが,意味は微妙にちがうように感じる。
どちらというと前者の「論議」の方が,若干「激しく意見を戦わせる」というイメージがあるような気がする。
もちろん話し合っているうちにエキサイトしてしまうこともあるだろうし,いつもエキサイトして話し合う会議もあるだろうから,その状態をどちらの言葉で表現するかは,その状態を見た人の判断なのだろう。
実は韓国語では「論議」と「議論」はもっと明確に意味が分かれているのだ。
논의/의논
「論議」とは日本の論議と同じで,意見を戦わせたり,「論議の的になる」というような使われかたをする。
ところが議論の方は「相談をする」というニュアンスなのだ。
もちろん「相談をする」という漢字語もあるのだが,「議論」を「論議」とほぼ同じ意味で使っている日本人の感覚だと想像がつかないものだ。
漢字が入れ替わっても同じ意味の言葉もある。
韓国語で結婚は日本語と同じ「結婚」という漢字語を使うのだが,「婚約」は「約婚」と語順が逆になる。
결혼/약혼
合コンなどでお互いの職業を聞いたりしたとき,かっこいい男が「私は事業をしています」といったら,女の子は心の中で「きゃ~! 玉の興,玉の興!!」と叫ぶかもしれない。
ところが相手は韓国人だと,日本人はものすごい誤解をするかしれないのだ。
사업
日本人の想像する「事業をしている人」とは,大きなビルを構えて,たくさんの人を雇っている社長というものだが,韓国では,いわゆるテキ屋のような露店職でも「事業」なのだ。
最近駅前などで韓国のキムチを売っているオバサンの姿をよく見かけるが,あれもりっぱな「事業」なのだ。
*古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)
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