韓国語を習い始めた最初の年のこと。
とある先生が,例文をみながらこんなことを言った。
「韓国では秋になると,風が甘くなるんですよ」
한국에서는 가을이 되면 바람이 달아져요.
韓国の風土のことなどまったく知らなかったため,暑い夏が過ぎ去り秋が来ると,空気が和らぐので「甘い風」を肌に感じるのかもしれないと,勝手な想像をしてみた。
…が,目の前にある例文を見て,すぐに先生の冗談であるとわかった。
단풍이 들었다
甘い風が入った?
단とは「甘い」という形容詞달다の連体形である。
풍は「風」を表す漢字語の読み方なので,「甘い風」と解釈することができる????
そして 들다という単語には,同音異義語がたくさんあるのだが,ここでは「入る」という動詞と考える。
ここまで説明しておいて,この例文のどこが冗談なのか??
実は「甘い風」と訳したのが誤りで,この단풍は「紅葉(もみじ)」を表す語なのだ。
단풍(丹楓)
단풍이 들었다を日本語らしく翻訳すると「紅葉(こうよう)する」といったほうがいいだろう。「紅葉(もみじ)が入る」と表現するのは,実に韓国語らしい独特の表現だ。
ここで私が考えたクイズを出だしてみよう(もしかすると,韓国では使い古された問題かもしれないけど,本当に自分で考えたのだ!)
韓国の紙幣には,必ず「木」が書かれているのだが,それは何だろう?
手元に韓国の紙幣がある人は,じっくりみてもらいたい。
おそらく「木なんてどこにも書いてないじゃないか!」というと思う。
答えはイチョウである。
イチョウなんてどこにも書いてないって?
よくハングルをご覧あれ。
은행
という字が書かれていないだろうか?
イチョウはハングルで은행(銀杏),「銀行」という漢字の은행と同音異義語なのだ。
お後はよろしいようで。
*古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)
とある先生が,例文をみながらこんなことを言った。
「韓国では秋になると,風が甘くなるんですよ」
한국에서는 가을이 되면 바람이 달아져요.
韓国の風土のことなどまったく知らなかったため,暑い夏が過ぎ去り秋が来ると,空気が和らぐので「甘い風」を肌に感じるのかもしれないと,勝手な想像をしてみた。
…が,目の前にある例文を見て,すぐに先生の冗談であるとわかった。
단풍이 들었다
甘い風が入った?
단とは「甘い」という形容詞달다の連体形である。
풍は「風」を表す漢字語の読み方なので,「甘い風」と解釈することができる????
そして 들다という単語には,同音異義語がたくさんあるのだが,ここでは「入る」という動詞と考える。
ここまで説明しておいて,この例文のどこが冗談なのか??
実は「甘い風」と訳したのが誤りで,この단풍は「紅葉(もみじ)」を表す語なのだ。
단풍(丹楓)
단풍이 들었다を日本語らしく翻訳すると「紅葉(こうよう)する」といったほうがいいだろう。「紅葉(もみじ)が入る」と表現するのは,実に韓国語らしい独特の表現だ。
ここで私が考えたクイズを出だしてみよう(もしかすると,韓国では使い古された問題かもしれないけど,本当に自分で考えたのだ!)
韓国の紙幣には,必ず「木」が書かれているのだが,それは何だろう?
手元に韓国の紙幣がある人は,じっくりみてもらいたい。
おそらく「木なんてどこにも書いてないじゃないか!」というと思う。
答えはイチョウである。
イチョウなんてどこにも書いてないって?
よくハングルをご覧あれ。
은행
という字が書かれていないだろうか?
イチョウはハングルで은행(銀杏),「銀行」という漢字の은행と同音異義語なのだ。
お後はよろしいようで。
*古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)
クイズを考えられるというのが すごいです!