私が持っているモダンの製作者の経歴を調べて見ました。名前は、Camillo Mandelliです。
資料は幾つかあります。
(1)購入したお店で頂いた本に、イタリアからアルゼンチンに移住した製作者達の一人として書かれています。私が購入した楽器そのものの写真も掲載されています。
(2)ストラディ金沢さんのホームページ中で、Luigi Rovattiと言う製作者の記事の中に記載があります。
(3)宮地楽器さんのホームページ中で、楽器の製作者として紹介されています。
(4)アルゼンチンのKarinkantaという工房のホームページのHistory欄に記載があります。
(5)WikipediaのLeandro BisiachのBiographyの中に名前が出てきます。
総合して見ると、生まれは1873年3月12日、コモ湖に近いカルコ生まれのイタリア人です。大工を目指した後、1890年ミラノに出て、最初はLeandro Bisiach、その後、RiccardoおよびRomeoのAntoniazzi兄弟の下で働いています。これら師匠達はなかなか有名です。ミラノ派とかミラノスクールと言ってよさそうです。19世紀末にアルゼンチンに移住。ブエノスアイレスで製作活動。当地ではLuigi Rovattiと言う人のライバルだったようです。1920年にイタリアに帰国、ミラノ近郊で製作活動。1956年10月9日没。
購入した楽器は1915年製、宮地楽器さんで販売されているものは1917年製(頂いた(1)の本に1917年製のものも掲載されています。)で、いずれもアルゼンチン製です。黒澤楽器さんでは1922年製が販売されていて、帰国後のイタリア製ですので、割高になっています。
この製作者の楽器は有名なRiccardo Antoniazziのスタイルに近いと言われます。私が購入したものもそうなのかどうかは不明ですが、全体に細身で、スクロールの中心が細く、比較的長く飛び出しています。
アルゼンチン在住中は師匠のLeandro Bisiachと営業上のつながりがあり、製作した楽器をミラノに送っていたそうです。使用した材はほとんど例外無く、ヨーロッパのものだそうですから、師匠経由の入手も考えられます。
Antoniazziのラベルの楽器で、このMandelliの製作らしいものがあったという投稿記事を見たことがあります。Antoniazziと言っても、RiccardoかRomeoかは分かりません。本物とはf字孔に違いがあるとのこと。弟子が作ったものに師匠の名前が付くと言うことは有りそうな話だし、忠実にコピーされたら見分けがつき難いでしょうね。
ところで、このCamillo Mandelli、どんな風貌の人だったのか、今のところ、写真が見つかりません。引き続き捜索中です。
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(1)購入したお店で頂いた本に、イタリアからアルゼンチンに移住した製作者達の一人として書かれています。私が購入した楽器そのものの写真も掲載されています。
(2)ストラディ金沢さんのホームページ中で、Luigi Rovattiと言う製作者の記事の中に記載があります。
(3)宮地楽器さんのホームページ中で、楽器の製作者として紹介されています。
(4)アルゼンチンのKarinkantaという工房のホームページのHistory欄に記載があります。
(5)WikipediaのLeandro BisiachのBiographyの中に名前が出てきます。
総合して見ると、生まれは1873年3月12日、コモ湖に近いカルコ生まれのイタリア人です。大工を目指した後、1890年ミラノに出て、最初はLeandro Bisiach、その後、RiccardoおよびRomeoのAntoniazzi兄弟の下で働いています。これら師匠達はなかなか有名です。ミラノ派とかミラノスクールと言ってよさそうです。19世紀末にアルゼンチンに移住。ブエノスアイレスで製作活動。当地ではLuigi Rovattiと言う人のライバルだったようです。1920年にイタリアに帰国、ミラノ近郊で製作活動。1956年10月9日没。
購入した楽器は1915年製、宮地楽器さんで販売されているものは1917年製(頂いた(1)の本に1917年製のものも掲載されています。)で、いずれもアルゼンチン製です。黒澤楽器さんでは1922年製が販売されていて、帰国後のイタリア製ですので、割高になっています。
この製作者の楽器は有名なRiccardo Antoniazziのスタイルに近いと言われます。私が購入したものもそうなのかどうかは不明ですが、全体に細身で、スクロールの中心が細く、比較的長く飛び出しています。
アルゼンチン在住中は師匠のLeandro Bisiachと営業上のつながりがあり、製作した楽器をミラノに送っていたそうです。使用した材はほとんど例外無く、ヨーロッパのものだそうですから、師匠経由の入手も考えられます。
Antoniazziのラベルの楽器で、このMandelliの製作らしいものがあったという投稿記事を見たことがあります。Antoniazziと言っても、RiccardoかRomeoかは分かりません。本物とはf字孔に違いがあるとのこと。弟子が作ったものに師匠の名前が付くと言うことは有りそうな話だし、忠実にコピーされたら見分けがつき難いでしょうね。
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