IOC理事会に報告すると言うオリンピックの費用削減効果は300億円との亊で、庶民感覚としてはかなりの巨額。しかし費用総額が1兆3500億円と聞くと、なんだ僅かではないかと思ってしまいます。
300億円は1兆3500億円の2%にすぎません。企業で経費節減を経験した者なら、2%の削減なんてしないのと同じ。減らせるところがあれば減らしなさいと言う程度の生ぬるい上の方針に基づいて、下部組織が形式的に動いた結果に過ぎないと感じます。
と言うのは2%程度の削減なんて朝飯前であって、減らしても自分達に影響の無い経費を目標に沿う額だけ減らせば済みます。
上層部が本気で経費節減に取り組みたいのなら、経費半減とか三分の一カットくらいの過大な目標を課すべきで、それくらいの厳しい目標であれば、検討する側も目の色が違って来ます。目標達成が出来なくても、かなりの削減が可能な案が出て来るでしょう。
かつて私が所属していた部署で、ある業務の経費を洗い直した亊があります。数値的に示すことが可能な成果とそれに要した経費が明らかであったため、経費の少ない順に並べて、成果との関係を見たら、成果の8割は半分の経費で得られる亊が分りました。つまり残る2割の成果を上げるためには、8割の成果を生んだ経費と同額の経費が必要と言う亊。
これは一例に過ぎず、一般性があるとは言えませんが、専門家なら似たような関係を例示する事が出来るのではないでしょうか。
観客数や参加国の役員数も減らすなどすれば、経費はさらに浮く筈。実施すればこわいのに経費も大して削減出来ない? 反対論が高まるだけです。
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