太った豚になるより痩せたソクラテスになれ

太った豚になるより痩せたソクラテスになれ

学長の卒業式の式辞にはあったらしいのだが、学長は言葉ではそういうことは言わなかった。マスコミ報道で卒業式の式辞には載っていたらしいと知った。先生はどうしてこんな味のある言葉を卒業生にたいしていってくれなかのか。単純に話がそれてコノフレーズまで触れる時間がなかったんだろう。
まあそれでもマスコミ報道でコノフレーズを知っただけでも良かった。

学窓を巣立って50年。金に縁のない人間は何時も痩せたソクラテスでいるほかはない。やせ我慢だが、痩せたソクラテスの幸せをかみしめながらメタボに悩まされることなく、学生時代の背広のサイズが未だにフイットして着れる。メタボに付随して請じる病気とはとんと縁がない。これは幸せなことである。しかし努力してそうなったわけではない。もともと太った豚になるような才能や素質を持っていなかっただけのことである。だからといってフアーストクラスの座席に座る人のことをうらやましいと思ったことはない
。人は人。自分は自分である。そう割り切っているから痩せたソクラテス状態が一番居心地がいい。ひょっとしたら痩せたソクラテスになる才能があったのかも。