日常と非日常
今日は1月17日。 19年前の今日、阪神淡路大震災が発生した。
1993年に亡くなった母の3回を鎌倉で済ませ,羽田発の最終便で大阪に帰り着いた。夜は遅かったので寝たのは1時過ぎだ。
翌1月17日午前5時46分、ものすごい地震にたたき起こされた。口ではうまく言えないようなものすごい激震である。だが、築30数年以上のコンクリート建物はひび割れ1つ入ることなく無事にその姿を保った。
この激震の震源地はてっきり関東だと思い、関西でこんな大きな揺れだったら、首都は壊滅的な被害を被ったと思った。 夜が明けて震源地が淡路島から、阪神地方だと分かったときは驚いた。
地震は淡路島から神戸、芦屋、西宮から宝塚まで延びていた。
芦屋でも道路1つ隔てただけで、こちら側のマンションは無事だが、震源が走ったマンションは大きくひび割れした。 続いて神戸市街は猛烈な火災に見舞われ三宮あたりも、ぐちゃぐちゃになっていた。文字通りガレキの街と化した。
呆然として市街地を見渡せば風景は全く失われ、そこには異常な非日常だけがあった。
日常と非日常。
平穏無事な日常は決して当たり前では無い。非日常を味わって初めて日常のありがたさがわかった。
あれからもう20年近くなるが、未だに立ち直れずに、落ち着かない人がたくさんいる。