経団連会長に物申す
終身雇用制度は限界に来ていると経団連会長はいう。
1、現代は事業転換が進み、自分の仕事がなくなるという、現実にいつも直面している。
2、転換すると内部要員となるか、外部即ち、希望退職者や出向して働いてもらうほかはい。
3、駄目になりそうな事業を残すことは被雇用者にとっては一番不幸だ。
要旨は以上のような持論らしい。だから終身雇用は限界に来ているという。
しかし僕はこの主張に真っ向から反対する。
終身雇用制度だったから、労働者は身を預けて仕事をしたのだ
それが今日の繁栄のもとだったのではないか。
事業転換に都合のよい雇用制度では、経営者にとっては都合が良いかもしれんが、退職を迫られる労働者や出向を迫られる従業員は、場合によっては生活の基盤を失い賃金低下を迫らる。
そんな状況の中で、果たして忠誠心 を誓えるか。どうして帰属意識を求めるのか。
安定しない職場だったら本業に力を入れるより、自ら条件の良い就職先を探すことに汲々として、仕事に実が入らない事態が起こりうる。
企業への忠誠心が低下して、業績が思わしくなくなるだろう。
いくら経営者が優秀であっても従業員の士気が上がらなければ経営がうまくいくはずがない 。
本来経営者が終身雇用を目指して頑張るから、転職などに目を向けないように 、労働者の生活保障は俺が責任をもって経営するから協力してくれ、というのが本筋ではないのか。経営責任とはこういうことを指すのではないか。
これらの発言は、心ある経営者からは顰蹙を買い、労働者からは企業の参加意識の低下を招きかねない発言だ。
つまりレベルの低い経営感覚だ。経営というのはもっと重いはず。稲盛さんに弟子入りして一から勉強し直したらどうだ。
追加
彼は先日も理解に苦しむ発言をした。
議論したいといいながら、反対意見の人とは議論しても意味がないという。
議論の意味が分かっているのか。賛成反対があるから議論が成立することがくらいわからないのか?これで経団連の会長だからね。会長にふさわしいまともなことを言ったらどうだ。