元練馬区議会議員小川けいこの「ねりまなでしこ日記」

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ものづくり学校@世田谷区

2014年06月03日 16時42分34秒 | 視察
 以前から気になっていた、世田谷区にある『ものづくり学校』に、視察に行って来ました。

 
 先ず、この施設の前身は、2004年3月に廃校になった旧池尻中学校。学校跡地を利用し、建物は、今はやりのリノベーション。


 中に入ると学校の雰囲気を残しながらも、アート系リノベーション特有の、洒落のきいた世界観が広がります。

 

 受付


 


 Q.さて、『ものづくり学校』とは何か?

 この建物の中には、デザイン・建築・映像・食・アート・ファッションなど、「ものづくり」に携わる様々な分野のクリエーターの仕事場や、レンタルスペース、工房、カフェなどが、入っています。


 Q.運営は?

 民間事業者(株式会社ものづくり学校)と、世田谷区において建物賃貸借契約及び、「ものづくり事業」(新産業の拠点、起業・創業支援、地域イベントの実施等)や施設維持管理等を実施するための協定を締結し、民間主導により事業展開を行っています。
 ちなみに、建物賃貸借契約は、年間約1,000万円


 Q.入居者(団体)の家賃は?

 (1)ビジネス 45,000円/月~753,900円/月

 (2)ジュニアビジネス 30,000円/月~67,800円/月

  ※家賃は、一般(ビジネス)、創業間もない事業者(ジュニアビジネス)に分かれており、賃料は、部屋の面積に応じる


 Q.入居条件は?

 選定は、ものづくり学校が行うが、区との協定で定める応募資格及び入居要件に合致している者に限られます。

 例えば、ものづくり事業に相応しいと判断される者・将来的に世田谷区内での創業又は企業移転についての計画を有する者・世田谷区の住民等に対して、地域貢献活動ができると判断される者・若者就労支援に積極的に取り組むこと・事業行事等への参加状況や雇用している人数などについて定期的に報告することなどの条件があります。


 神戸や大阪においても、アートを主体にしたり、創業・若者支援を行っている、歴史的な建築物をリノベーションしたビルの視察を行いましたが、実に今の時代と感覚にあったものであると感じていました。

 しかしながら、練馬区には歴史的建造物で、尚且つリノベーションが可能な建物は見当たらず、「無理ね」と半ば諦めていましたが、世田谷区のように学校跡地ということであれば、将来的には可能性があります。

 また、練馬区は現在、文化・芸術に力を入れており、区内には芸術系の大学もあり、アニメ産業もあります。
 そういった意味では、練馬区でも「ものづくり学校」のような取り組みが可能なわけであります。

 練馬区でも、区民大学のような位置付けの取り組みや様々なワークショップを行っていますが、厳しい言い方をすれば、それらは、少々古臭いイメージであります。

 私も、もう少し研究をして、「ものづくり学校」のようなイメージで、練馬区にあった施策を提案してまいりたいと思います。