諏訪大社が茅野にもあるとは知らなかった。
諏訪にあるものだとばかり思っていた。あるんだから詣でなきゃ
諏訪大社とは全国にある諏訪神社の総本社でもっとも古い神社の一つ。
諏訪湖周辺に4つの境内地を持つ・・なーるほどね~、茅野って諏訪湖周辺だもんね
上社(前宮、本宮)下社(春宮、秋宮)ここ茅野市周辺には上社がある。
諏訪神社は本殿を持たず、上宮は御神体を守屋山としている・・・
行く前にネットで面白い話を読んだ。
この茅野市の前宮は大社の中で一番古く、御祭神が住み着き祭事を
行った場所なんだそうだ。
旧約聖書の創世記第22章にあの「アブラハムの子は7人の子~」の
内の一人イサクがあのわがまま言いたい放題の神からの命令で
火あぶりにされちゃいそうになるという話があるのだけれど、
ここの祭事はそっくりそのまま15歳以下の男の子を捧げものと見立て
木に縛り付けその下には薪用の木々、そして75頭の鹿の頭を捧げる儀式が
昔は行われていたという。
アブラハムが神から無茶ぶりされたのがモリヤの地(今のイスラエル)
で、ここの御神体は「守屋山」・・・
創世記第22章13節には、イサク危機一髪のところで、
雄羊の角が藪にかかってもがいているのをアブラハムが見つけ、
「これをイサクの代わりにしても良いっすかね?」と神に訊ねると
あっさりOKを出されイサクは無事に解放されましたとさ・・って書かれている。
前宮の神事で供される75頭の内1頭は「耳裂鹿」と呼ばれ、口元が
耳まで裂けている鹿の頭が供されるそうだ。
これが藪に角を引っ掛けた雄羊を表しているという説があるんだって。
この地方には古代、羊がいなかったので鹿がこの大事なお役目を負ったらしい。
なーんか古代の方がグローバルだったのかもね
そんな好奇心を掻き立てる前宮は茅野駅からあるけば30分ほど。
バスはほとんど無い
茅野市は観光客に優しくないの・・標識もあんまりないし・・
こんな有名な神社を抱えているのにね~。
名前のわかんない河を渡り、高速の下をくぐりトボトボ歩くと
おおよそ由緒正しき神社があるとは思えない風景に辿り着く。
生コンの会社らしく機械がいっぱい並んでいる。そんならしくない道をまず左へ5分ほど
歩くと・・
確かにあった・・鳥居をくぐると・・
また鳥居・・
イイ感じの神社さん。心なしか気が満ちているようにも感じる・・・
十間廊という昔からある建物。
この十間廊は古代イスラエルの神所と全く同じ寸法、形なんだそうですよ~ワクワク。
後世に造られた本殿。
諏訪神社の特徴である御柱が本殿を囲むように4本たっている。
古代の信仰は今のように立派な神社ではなく、この御柱こそが神聖な
物だったんだろうな。その証拠に神社は「一柱、二柱」と数えるんだそうだ。
鎌倉道っていうのが通っている・・鎌倉に続いていたのかしら?
高台にあるので見晴らし良好!
社務所とかも全く無い、なのでかえって神聖な空気の流れている
御宮でした。