Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

カトリックの総本山サン・ピエトロ大聖堂に行く。Part2

2012-10-12 09:01:27 | フィレンツェ・ローマ旅行

ただただ、大聖堂内部の天井の高さに圧倒され←高さかい
歴史的セレヴのお墓の豪華さにも飽き飽きし
いよ、いよ私的にはペテロさんのお墓に次ぐ、見ておくべき物・・
それはミケランジェロの「ピエタ」。

ヴァチカン博物館のブログで書いたとおり、「ピエタ」とは
十字架から下ろされたイエスを抱く聖母マリアの絵画や像の事。
そのピエタの中でもここのピエタは最高傑作と言われているのだから・・・

なんだか、構図が中途半端、イエスの頭部が切れっちゃってるし
だってね、この前は人が多くて、オチオチ写真もゆっくり撮れないの・・・
ミケランジェロは4つのピエタを造っているけれど、25歳の時に
制作したこの「サン・ピエトロのピエタ」以外は未完成。

このマリアを見ていると、ずいぶん前に王子ホールで、ある東欧の女性ソリスト
の「アベ・マリア」を聴いた時の事を思い出した。
私はオーバーじゃなくいきなり啓示を受けたのかもしれない。
マリアの意味がピカッとわかっちゃたのだから

そのソリストの非常に抑制されたアルトが(歌唱でピアニッシモを続けるという事は
大変な技術が必要だと思います!)私にある事を教えてくれた

まあ、ご存知の方には、全く当たり前・・常識中の常識。
でも私はこの時まで気づかなかったのです!
これは、カトリックのミサの時に必ずお祈りさせられる「天使祝詞」だったんだ
「めでたき聖寵、満ち満ちてるマリア。
御身は女のうちにて祝せられ、ご胎内の御子イエズスも祝せれたもう」だ

で、そのアベ・マリアを聴きながら泣きそうになってしまった・・・
そうなんだ、マリアこそ信仰そのものなんだ・・・

このピエタも全くその時の歌と同じで、我が子が十字架にかけられ天に召された、
その遺骸をその腕で抱いた時のマリアの哀しみ。子に対する慈愛・・・
見ている者の胸を強く揺さぶります。
聖母マリアだって、嘆き、悲しみ、怒り私達人間と同じだったと思うのです。
しかし、その気持ちを乗り越え、全てを神に託しました。
これこそが、信仰というものなんだと、いい年をしてから気づいたわけです。
なので、カトリックのマリア信仰というものがわかる気がするのです。

宗教画、宗教彫刻、宗教曲すべて文字も読めない人々が多い昔に
その様な人々でも聖書が理解できるように作られたものです。
現代人で文字が読めても読み解く事は難しい。
しかし、たった一つの曲、たった一つの彫刻で理解出来る事もあるのですね

もう一度、ヴァチカン博物館でご紹介した絵に登場願いましょう!

この女性も全くマリアと同じ表情をしているように見えます。
遺骸の傍には信仰の印の白ゆりが咲いていますね。

このように、十分サン・ピエトロを堪能し聖堂を後にしました。

大聖堂を出てすぐ右には、ローマ教皇庁を警護する衛兵が
いました。

スイスの兵隊さんがこの役割をになっているのですね。


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