◇パリ協定、SDGs(エスディージーズ)と、地球温暖化対策活動が活発化しています。
◇温暖化対策に挑む「地球人としての知識と教養」を高めると考えてもよい検定試験があります。
◇東京商工会議所主催の「エコ検定試験」で、全国各地の商工会議所との共催での展開です。
◇今後は、ビジネスでは勿論、様々な分野で活用可能な知識と教養だと思います。
◇そこで、今年7月実施の「第24回2018年度7月試験」の解答解説をしていきます。
第7問(各2点×5問):「自動車による環境問題」に関する文書が提示され、その中の下線が引かれた、文・語句等に関して、各設問で、その解説として最も適切なものを選択する問題です。
ア:交通手段に関する対策について「モーダルシフト」の最も適切な解説を選択する問題です。
③モーダルシフトとは、貨物輸送を自動車(トラック)から鉄道・船舶へ、一般の人々のマイカー移動をバス・鉄道移動へと切り替えることで、環境
負荷を削減する手法です。(154P参照)
なお、パークアンドライド、ロードプライシングとは何かも、重要事項です。(155P右注釈欄参照)
イ:環境負荷の小さい自動車としての「エコカー」の種類において、走行中に排気ガスのないエコカーを問う問題です。
②電気自動車:選択肢には、次世代自動車(エコカー)が並べられていいますので、迷うところですが、設問で「走行中に排気ガスのない」最も適切
なものとありますので、電気自動車ということになります。(155P参照)
ウ:エコドライブの走行方法を問う問題です。
①アイドリングストップ、ふんわりアクセル、不要な荷物を積まない:工コドライブ普及委員会では「ふんわりアクセル」「車間距離を開けて加速
減速の少ない運転」「不要な荷物を下ろす」など「工コドライブ10のすすめ」を打ち出している。(154P左注釈欄参照)
エ:環境負荷の小さい自動車へ、自動車重量税や自動車取得税に関しての減税措置のことを問う問題です。
④エコカー減税:設問では、環境負荷の小さい自動車に対して自動車重量税や自動車取得税を減税する「エコカー減税」のことをいっています。
(154P参照)
なお、地球温暖化対策税は、185PのCOLUMN参照。
オ:コンパクトシティーの概要説明を問う問題です。
③生活必要機能を都市の中心部に集約させて、空洞化現象を回避する都市計画手法のことをいいます。代表事例は、富山市のコンパクトシティー構
想ではないでしょうか。(153P参照)
第8問(各1点×10問):各設問の語句の最も適切な文章を選択する問題です。この問題は、公式テキストを参照しながらでないと、説明が難しい問題です。でも用語の説明ですので、公式テキストを手元に勉強することができます。
ア:生物ポンプ
①正しい。(34P左注釈欄参照)
②相利共生の説明。(39P参照)
③カーボンニュートラルの説明。(83P右注釈欄参照)
④光合成の説明。(28P左注釈欄参照)
森林を構成している一本一本の樹木は、光合成により大気中の二酸化炭素を吸収するとともに、酸素を発生させながら炭素を蓄え、成長します。
また、樹木はエネルギーとして燃やしても、大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えないというカーボンニュートラルな特性を有しています。
イ:マングローブ林
①正しい。(37P右注釈欄参照)
②熱帯モンスーン林の説明。(37P右注釈欄参照)
③熱帯サバンナ林の説明。(37P右注釈欄参照)
④サンゴ礁の説明。(92PのCOLUMN参照)
ウ:バイオミミクリー
①正しい。(89PのCOLUMN参照)
②バイオテクノロジーの説明。(95P参照)
③生態系ネットワーク(緑の回廊)の説明。(106P左注釈欄)
④ノーネットロスの説明。(103P、解説と概念図有)
エ:遺伝子の多様性
①種の多様性の説明。(88P参照)
②正しい。(88P参照)
③生態系の多様性の説明。(88P参照)
④生物の多様性の説明。(88P参照)
オ:フェアトレード
①メセナ活動の説明。(211P右注釈欄参照)
②正しい。(232P参照)
③近江商人の「三方よし」の説明。(211P COLUMN)
④グリーン購入の説明。(237P参照)
カ:アスベスト
①正しい。(235P右注釈欄参照)
②浮遊粒子物質(SPM)の説明で、その中で特に細かいものを「PM2.5」という。(139P参照)
③揮発性有機化合物の説明。(139P参照)
④ダイオキシンの説明。(160P右注釈欄参照)
キ:SDS(安全データシート)制度
①POPs条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約)の説明。(161P&同右欄注釈参照)
②PRTR法の説明。(160P 左注釈欄参照)
③化学物質アドバイザーの説明。(161P右注釈欄)
④正しい。(160P&同左注釈欄参照)
ク:水俣条約
①バーゼル条約の説明。(126P参照)
②オーフス条約の説明。(194P左注釈参照)
③ロッテルダム条約の説明。(201Pの表)
④正しい。(161P参照)
ケ:モントリオール議定書
①正しい。(109P&同右注釈欄参照)
②廃棄物の投棄による海洋汚染防止のためのロンドン条約の説明。(113P)
③ラムサール条約の説明。(94P左注釈欄参照)
④1991年採択の南極条約議定書の説明。(121P参照&南極の定義は121P右注釈欄参照)
コ:コンポスト
①ビオトープの説明。(103PのCOLUMN参照)
②バイオマス発電の説明。(83P参照)
③生分解プラスチックの説明。(222P左注釈欄参照)
④正しい。(222P左注釈欄参照):有機性廃棄物を微生物の働きによって分解し、堆肥にする手法・技術ですが、ディスポーザーは、シンク下に設
置可能な「生ゴミ粉砕機」で、生ゴミがシンクに溜まる事のないようにする電化製品です。
◇解説において参照するページを記載していますが、東京商工会議所発行「公式テキスト」のページです。
◇公式テキストは、本年発行済みのものを参照しています。
◇また、問題の原文は記述できませんが、解説と公式テキスト参照ページと照合することで理解できると思っています。
◇毎年2回開催されていますので、12月度試験に向けて、お役に立ちたいと思います。
2018年10月3日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
◇温暖化対策に挑む「地球人としての知識と教養」を高めると考えてもよい検定試験があります。
◇東京商工会議所主催の「エコ検定試験」で、全国各地の商工会議所との共催での展開です。
◇今後は、ビジネスでは勿論、様々な分野で活用可能な知識と教養だと思います。
◇そこで、今年7月実施の「第24回2018年度7月試験」の解答解説をしていきます。
第7問(各2点×5問):「自動車による環境問題」に関する文書が提示され、その中の下線が引かれた、文・語句等に関して、各設問で、その解説として最も適切なものを選択する問題です。
ア:交通手段に関する対策について「モーダルシフト」の最も適切な解説を選択する問題です。
③モーダルシフトとは、貨物輸送を自動車(トラック)から鉄道・船舶へ、一般の人々のマイカー移動をバス・鉄道移動へと切り替えることで、環境
負荷を削減する手法です。(154P参照)
なお、パークアンドライド、ロードプライシングとは何かも、重要事項です。(155P右注釈欄参照)
イ:環境負荷の小さい自動車としての「エコカー」の種類において、走行中に排気ガスのないエコカーを問う問題です。
②電気自動車:選択肢には、次世代自動車(エコカー)が並べられていいますので、迷うところですが、設問で「走行中に排気ガスのない」最も適切
なものとありますので、電気自動車ということになります。(155P参照)
ウ:エコドライブの走行方法を問う問題です。
①アイドリングストップ、ふんわりアクセル、不要な荷物を積まない:工コドライブ普及委員会では「ふんわりアクセル」「車間距離を開けて加速
減速の少ない運転」「不要な荷物を下ろす」など「工コドライブ10のすすめ」を打ち出している。(154P左注釈欄参照)
エ:環境負荷の小さい自動車へ、自動車重量税や自動車取得税に関しての減税措置のことを問う問題です。
④エコカー減税:設問では、環境負荷の小さい自動車に対して自動車重量税や自動車取得税を減税する「エコカー減税」のことをいっています。
(154P参照)
なお、地球温暖化対策税は、185PのCOLUMN参照。
オ:コンパクトシティーの概要説明を問う問題です。
③生活必要機能を都市の中心部に集約させて、空洞化現象を回避する都市計画手法のことをいいます。代表事例は、富山市のコンパクトシティー構
想ではないでしょうか。(153P参照)
第8問(各1点×10問):各設問の語句の最も適切な文章を選択する問題です。この問題は、公式テキストを参照しながらでないと、説明が難しい問題です。でも用語の説明ですので、公式テキストを手元に勉強することができます。
ア:生物ポンプ
①正しい。(34P左注釈欄参照)
②相利共生の説明。(39P参照)
③カーボンニュートラルの説明。(83P右注釈欄参照)
④光合成の説明。(28P左注釈欄参照)
森林を構成している一本一本の樹木は、光合成により大気中の二酸化炭素を吸収するとともに、酸素を発生させながら炭素を蓄え、成長します。
また、樹木はエネルギーとして燃やしても、大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えないというカーボンニュートラルな特性を有しています。
イ:マングローブ林
①正しい。(37P右注釈欄参照)
②熱帯モンスーン林の説明。(37P右注釈欄参照)
③熱帯サバンナ林の説明。(37P右注釈欄参照)
④サンゴ礁の説明。(92PのCOLUMN参照)
ウ:バイオミミクリー
①正しい。(89PのCOLUMN参照)
②バイオテクノロジーの説明。(95P参照)
③生態系ネットワーク(緑の回廊)の説明。(106P左注釈欄)
④ノーネットロスの説明。(103P、解説と概念図有)
エ:遺伝子の多様性
①種の多様性の説明。(88P参照)
②正しい。(88P参照)
③生態系の多様性の説明。(88P参照)
④生物の多様性の説明。(88P参照)
オ:フェアトレード
①メセナ活動の説明。(211P右注釈欄参照)
②正しい。(232P参照)
③近江商人の「三方よし」の説明。(211P COLUMN)
④グリーン購入の説明。(237P参照)
カ:アスベスト
①正しい。(235P右注釈欄参照)
②浮遊粒子物質(SPM)の説明で、その中で特に細かいものを「PM2.5」という。(139P参照)
③揮発性有機化合物の説明。(139P参照)
④ダイオキシンの説明。(160P右注釈欄参照)
キ:SDS(安全データシート)制度
①POPs条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約)の説明。(161P&同右欄注釈参照)
②PRTR法の説明。(160P 左注釈欄参照)
③化学物質アドバイザーの説明。(161P右注釈欄)
④正しい。(160P&同左注釈欄参照)
ク:水俣条約
①バーゼル条約の説明。(126P参照)
②オーフス条約の説明。(194P左注釈参照)
③ロッテルダム条約の説明。(201Pの表)
④正しい。(161P参照)
ケ:モントリオール議定書
①正しい。(109P&同右注釈欄参照)
②廃棄物の投棄による海洋汚染防止のためのロンドン条約の説明。(113P)
③ラムサール条約の説明。(94P左注釈欄参照)
④1991年採択の南極条約議定書の説明。(121P参照&南極の定義は121P右注釈欄参照)
コ:コンポスト
①ビオトープの説明。(103PのCOLUMN参照)
②バイオマス発電の説明。(83P参照)
③生分解プラスチックの説明。(222P左注釈欄参照)
④正しい。(222P左注釈欄参照):有機性廃棄物を微生物の働きによって分解し、堆肥にする手法・技術ですが、ディスポーザーは、シンク下に設
置可能な「生ゴミ粉砕機」で、生ゴミがシンクに溜まる事のないようにする電化製品です。
◇解説において参照するページを記載していますが、東京商工会議所発行「公式テキスト」のページです。
◇公式テキストは、本年発行済みのものを参照しています。
◇また、問題の原文は記述できませんが、解説と公式テキスト参照ページと照合することで理解できると思っています。
◇毎年2回開催されていますので、12月度試験に向けて、お役に立ちたいと思います。
2018年10月3日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」