暮らす、生きる、繋がる、持続可能な未来

人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコ検定試験・解答解説「第24回2018年度7月試験」その5(最終回)

2018-10-04 09:11:10 | ビジネス・教育学習
◇今日で「第24回2018年度7月試験」その5」の解説の最終回です。
◇「パリ協定、SDGs(エスディージーズ)と、地球温暖化対策活動が活発化しています。
◇今後は、ビジネスでは勿論、様々な分野で活用可能な「エコ検定」だと思います。

第9-1問(各1点×5問):主にテキストの152Pと153Pの「都市化と環境問題」を参照しながら回答ができる問題です。テキストの文章の抜粋で、問題文の[ ]内に、語群から語句を選択して挿入する問題です。
 ア:①感覚公害(152P参照)騒音、振動、悪臭などの人の感覚で不快と感じる公害。
 イ:⑤ヒートアイランド(153P&156P参照)気温を等温線で表すと島のように孤立して見える、都市部の熱汚染減少。
 ウ:⑦熱中症(156Pの表を参照)下記の真夏日などに発症が増える。
 エ:⑩都市型洪水(153P参照)貯水機能や遊水機能が失われることに起因する。
 オ:⑮光害(153P参照)夜間の光の量が多いために起こる様々な悪影響。

第9-2問(各1点×5問):主にテキストの212Pと213Pの「環境マネジメントシステム(EMS)」を参照しながら回答ができる問題です。テキストの文章の抜粋等で、問題文の[ ]内に、語群から語句を選択して挿入する問題です。
 ア:②ISO14001(212P参照)EMSの国際規格として1996年に発行。
 イ:④計画(213Pの図を参照)PDCAサイクルで環境改善を行う工程の一つ。
 ウ:⑦自主的に(212P参照)何を改善対象とし、どのレベルまで改善するかは、自ら決める。
 エ:⑨第三者認証(212P参照)基準への適合判断は段三者認証による。
 オ:ステークホルダー(213P参照)EMSの広がりの理由として、組織の利害と行動に直接的・間接的に利害関係を有する者(利害関係=ステークホル
   ダー)から認められることが掲げられている。

第10問(各2点×5問):各設問の文章ごとに、回答文章を選択する問題です。
 ア「森林破壊の原因」に関する設問で、不適切なものを選択します。
  ①不適切:「伝統的な焼き畑耕作」は原因の一つではなく、「非伝統的な焼き畑耕作」が原因の一つである。従って、「ア」の文章は「不適切」
       ということになる。また「伝統的な焼き畑耕作」のローテーションは、公式テキストの記述によれば、埴生の回復には、20年から30年
       以上かかるとあり、設問文にある「畑を放置する」期間ということになる。(116P右注釈欄参照)
  ②正しい:新炭材の過剰伐採は、森林破壊の原因の一つである。(116P参照)
  ③正しい:厳しい干ばつ、森林火災は、森林破壊の原因の一つである。(116P参照)
  ④正しい:農地への転用は、森林破壊の原因の一つである。(116P参照)
 イ「水質汚濁」に関する設問で、不適切なものを選択します。
  ①正しい:自然環境における水域の自浄作用の説明文です。(142P参照)
  ②不適切:排水処理技術に関する設問ですが、物理化学的方法の活性汚泥法は、生活排水等の有機物を含む排水処理技術であり、カドミウム、有
       機水銀、鉛、六価クロム等の有害物質を含む産業排水の処理技術ではない。ちなみに、有害物質の処理は、物理化学的処理法、生物化
       学処理法と高度処理法の組み合わせでできるものとされているようです。(142P&144P参照)
  ③正しい:湖沼の富栄養化による「アオコ」に関する説明文です。(143P右注釈欄)
  ④正しい:河川の汚染指標として使われている「BOD(生物化学的酸素要求量)」に関する説明文です。なお、海域や湖沼の汚染指標として使わ
       れている「COD(化学的酸素要求量)」のことも知っておく必要があります。
 ウ「放射性物質による環境汚染」に関する設問で、不適切なものを選択します。
  ①正しい:放射性物質が自然環境の影響を受けながら地表に降下したことの説明。(164P参照)
  ②正しい:「内部被ばく」を含めた初期被ばくへの注意喚起の説明。(164P参照)
  ③不適切:放射線物質から直接受ける「外部被ばく」と、食物経由の「内部被ばく」の説明が、設問文では、反対になっていることが、不適切で
       ある。
  ④正しい:放射線物質が自然環境の影響を受けながら、放射線物質で汚染された下水処理汚泥の発生などの新しい問題を引き起こしていることの
       説明。(164P参照)
 エ「カーボン・フットプリント制度」に関する設問で、不適切なものを選択します。
  ①正しい:温室効果ガスを二酸化炭素排出量に換算してラベル化する制度の説明。(219P参照)
  ②正しい:カーボンフットプリントマークでの表示例を図で表記して問う。(219P右注釈欄参照)
  ③正しい:LCA(ライフサイクルアセスメント)の手法を利用して、二酸化炭素排出量を算出していることの説明。(219P参照)
  ④不適切:設問の文章は「カーボンオフセット」の説明をしており、「カーボン・フットプリント制度」に関する説明文ではない。(219P参照)
 オ「持続可能な食品の生産」に関する設問で、不適切なものを選択します。
  ①正しい:「有機JASマーク」認定方法の説明。(232P&232P参照)
  ②正しい:「旬産旬消」の説明。(231P右注釈欄参照)
  ③不適切:「トレーサビリティー」とは、「いつどこで誰によって生産され、どのような農薬・肥料・飼料が使われ、どんな流通経路をたどって
       消費者に届けられたか」というように、生産・流通過程が追跡可能であることをいう。設問文では、加工食品に賞味期限または消費期
       限を表示することと記述しており、「トレーサビリティー」の説明ではない。(232P左注釈欄&233P右注釈欄参照)
  ④正しい:「エコファーマー認定制度」の説明。(232P参照)

◇解説において参照するページを記載していますが、東京商工会議所発行「公式テキスト」のページです。
◇公式テキストは、本年発行済みのものを参照しています。
◇また、問題の原文は記述できませんが、解説と公式テキスト参照ページと照合することで理解できると思っています。
◇毎年2回開催されていますので、12月度試験に向けて、お役に立ちたいと思います。

2018年10月4日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする