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二級建築士ブログ受験講座 「No.6」

2018-10-16 11:16:28 | ビジネス・教育学習
◇今日は、「採光有効面積計算」を取り上げます。
◇法28条で規定し、計算方法は令19条、令20条で規定されています。
◇近年の出題傾向ですが、大きくは2つに絞ることが出来ます。

◇ひとつは、文章題で、規定の内容の正誤を問う問題です。
◇今年(H30年)は、川と面した場合の採光計算の基準となる境界線の位置を問う問題です。
◇H26年は、法28条に基づき、便所に採光・換気を設ける基本的基準を問う問題です。
◇いずれも正答として出題ですので、重要度が高いと解釈できると思います。

◇もう一つは、図形による計算問題で、H29、H24、H23、H22年に出題されています。
◇図形による採光計算の種類は、大きくは3つに分類できます。
 ①有効採光面積を法令の手順に沿って計算する問題です。
  この場合、川を挟んだり、軒先が2段階になったりの条件が加わります。
 ②測定境界線までの水平距離を「X」として、有効採光確保の為の逆算問題です。
  学生が苦慮するのは、この水平距離「X」を求める問題です。
  でも一見難しそうですが、方程式を建てて解けば、簡単だと思います。
 ③有効採光面積から適用用途の室の床面積の最大値を逆算する問題です。
  学生の反応は、この採光計算問題が一番やさしいと言っていました。

◇演習の手順は、まず、採光補正係数を計算し、開口面積を乗じて採光有効面積を算出する。
◇このオーソドックスな手順に慣れることが大切だと思います。
◇その後、採光有効面積と開口部面積から採光補正係数を求め、法令の公式から逆算する演習です。
◇算定軒先から境界線までの水平距離を、開口部中心までの距離で除したものが採光関係比率です。
◇最後は、法28条の必要床面積の比率から、採光有効面積算出後に最大床面積を求める演習です。
◇採光補正係数の計算式は、法令集では文章記載ですが、数値に下線を引けば、簡単に理解できます。

◇あとは、スポーツの基礎練習同様に、繰り返し演習をすることだと思います。
◇そのうちに、採光計算が易しいことが理解出来てくると思います。
◇何事も訓練だという事を念頭に置いて演習をし、ヴィクトリーロードを進んでもらいたいです。

2018年10月16日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、建築基準適合判定資格者」
コメント
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