暮らす、生きる、繋がる、持続可能な未来

人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコ検定ワンポイント受験講座 No.3

2018-10-19 10:09:27 | ビジネス・教育学習
◇エコ検定受験講座における学生の反応から、気になるポイント整理「その3」です。
◇昨年度12月のエコ検定試験問題(第23回)を解説しながらの気づいた点です。

◇ポイント①:公共用水域で定められている環境基準には、2種類ある。
 ①人の健康の保護に関する環境基準(健康項目):カドミウム、鉛など
 ②生活環境の保全に関する環境基準(生活環境項目):BOD、COD、全亜鉛など
 BOD(生物化学的酸素要求量)とは
 ・水中の汚染物質を分解するために微生物が必要とする酸素要求量。
 ・値が大きいほど水質汚濁は著しく、主に河川の汚染指標として使われる。
 COD(化学的酸素要求量)とは
 ・水中の汚染物質を科学的に酸化し、安定させるのに必要な酸素の量。
 ・主に海域や湖沼の汚染指標として使われる。

◇ポイント②:生物多様性条約に定める「生物の多様性」とは何か。
 ①生態系の多様性:さまざまな生態系の存在。
 ②種の多様性:種間の差異による、さまざまな生物の種類の存在。
 ③遺伝子の多様性:種内にも様々な差異が存在すること。

◇ポイント③:デカップリングとは何か。
 ・経済成長と環境負荷はトレードオフの関係にあるというのが既成概念。
 ・環境分野では、主に経済成長と天然資源の利用や環境影響を切り離して政策を打つことを指す。
 ・スウェーデンなどの事例では、GDPが上昇しているが、CO2排出量は減少している。

◇ポイント④:都市交通に関する環境対策
 ・モーダルシフト:貨物輸送をトラックから鉄道・船舶へ。
          一般の人々においてはマイカー移動から鉄道・バス移動へ。
 ・パークアンドライド:最寄り駅、バス停までマイカー移動で、電車・バスに乗り換える。
 ・ロードプライシング:道路渋滞、大気汚染対策で、中心部や混雑時間帯に自動車利用料金を課す。

◇ポイント⑤:特定化学物質の製造・取扱事業場でのリスクアセスメントの「環境リスク」とは。
  リスク=有害性×暴露量(摂取量)

2018年10月19日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
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