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人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコ検定ワンポイント受験講座 No.4

2018-10-23 07:26:02 | ビジネス・教育学習
◇エコ検定受験講座における、気になるポイント整理「その4」です。

◇「気候市民サミット in 京都」で、IPCC特別報告「1.5℃報告」を取り上げたことを報告しました。
◇「1.5℃」って何のことかといえば、「パリ協定」における努力目標です。
◇エコ検定の試験において、言うまでもなく「パリ協定」は重要事項です。
◇そこで、「パリ協定」について、改めて整理したいと思います。

◇ポイント①:2℃目標の設定
 ・産業革命以前との比較で、世界的な平均気温上昇を2℃より充分に低く保ち、1.5℃に抑えるよう努力する。
 ・先だって発表されたIPCC特別報告「1.5℃報告」で、その実態の大変さが分かり始めてきた。
◇ポイント②:緩和策(GHG排出量のピークを早期に迎えるようにする策)
 ・自主的に緩和(GHG削減)に関する約束草案「INDC」を作成・提出する。
 ・パリ協定を批准する際には草案が取れて、自主的な約束「NDC」となる。
・5年ごとに約束を見直し、進展した目標を提出することになる。
◇ポイント③:長期戦略の策定
 ・長期のGHG低排出発展戦略を策定し、提出するよう努める。
◇ポイント④:適応策(気候変動に適応する力を育む策)
・適応能力の拡充
・レジリエンスの強化(困難な状況でも、しなやかに適応して生き延びる力)
・脆弱性を低減させる世界的な目標設定
・適応計画プロセス、行動の実施責任、適応報告書の作成・提出
◇ポイント⑤:被害と損失(ロス・アンド・ダメージ)
 ・適応範囲を超えた気候変動の影響による被害と損失を救済する国際的仕組みを整える。
◇ポイント⑥:全体の進捗確認(グローバル・ストックテイク)
 ・5年ごとにパリ協定の全体の実施状況の確認。
 ・取組みに対する評価を行う。
◇参考資料として、IPCC特別報告「1.5℃報告」を解説した毎日新聞の記事を添附します。

 詳細は、2018年10月17日・朝刊(大阪版13P)をご残照下さい。
2018年10月22日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
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