暮らす、生きる、繋がる、持続可能な未来

人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコ検定2019ブログ講座No.1

2019-03-07 14:16:45 | ビジネス・教育学習
◇本年7月の「エコ検定」試験に向けて「学ぶ・覚える」必要性があるものを整理していきます。
◇勿論、過去の出題から、ここがポイントではないかと推察する部分は、重点事項としていきます。
◇基本は、公式テキストの範疇での出題ですが、「みんなで学ぼうエコ検定」でいこうと思います。
◇専門学校で「エコ検定」受験講座の講師をした経験を活かし、傾向と受験対策を考えます。
◇そして、「エコ知識」という基本情報と業務キャリアからの「応用知識」を融合させる。
◇その先には、国連の2030アジェンダが掲げる持続可能な開発目標「SDGs」を見据えましょう。
◇これは、「地球人としての知識と教養」ではないかと思うところです。

◇「環境」の定義(環境は何か?)
 ・環境の定義について、日本の法律で明確には定義されていない。
 ・1992年の地球サミットをきっかけに、日本の環境政策の新たな展開が始まります。
 ・公害対策基本法と自然環境保全法を柱とした日本の環境政策を改める必要性から始まりました。
 ・そのような背景を基に、1993年に「環境基本法」が制定されています。
 ・「環境基本法」では、第2条で、この法律における定義を記述しています。
   第1項:「環境への負荷」とは
   第2項:「地球環境保全」とは
   第3項:「公害」とは
 ・それらを踏まえて、基本理念を第3条~第5条で記述しています。
   第3条:環境の恵沢の享受と継承等
   第4条:環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築等
   第5条:国際的協調による地球環境保全の積極的推進
 ・第3条の「環境の恵沢の享受と継承等」の記述から「環境」の定義が読み取れます。
   「環境の保全は、環境を健全で恵み豊かなものとして維持することが人間の健康で文化的な生活に欠くことのできないものであること及び生態
   系が微妙な均衡を保つことによって成り立っており人類の存続の基盤である限りある環境が、人間の活動による環境への負荷によって損なわれ
   るおそれが生じてきていることにかんがみ、現在及び将来の世代の人間が健全で恵み豊かな環境の恵沢を享受するとともに人類の存続の基盤で
   ある環境が将来にわたって維持されるように適切に行われなければならない。」
 ・これらから、公式テキストでは「環境」の定義を、次のようにまとめています。
   「環境とは、人間及び人間社会を取り巻く人間以外の生物、生態系、そして山、川、海、大気などの自然そのものをいう。」

◇環境問題とは何か?
 ・約250年前の「産業革命」以前は、環境の復元能力の範囲で社会経済活動を営んでいました。
 ・ところが環境に影響を及ぼす不用物の排出が、環境汚染、生態系の異変などを生じさせています。
 ・社会経済活動が、以前とは異なる規模、速度、影響の大きさになっているのです。
 ・そのことが、人類の生き方を問う問題として立ちはだかっているのが「環境問題」といえます。

◇環境問題の区分
 ・環境問題について、その影響の範囲により、対策を講じる為の区分けをしてみると、
  ⅰ)一つは、国際協調を必要とする「地球環境問題」
  ⅱ)もう一つは、影響の地域が限定され、人的要因との因果関係が明瞭な「地域環境問題」です。
 ・公式テキストでは、地球環境問題と地域環境問題を環境問題の種別ごとに区分けしています。
 ・環境問題の種別としては、次のように分類しています。
  ⇒大気系、水環境系、地盤/土壌、生態系、途上地域の問題、国際協調、地域環境保全、その他

◇環境問題の特徴
 ・長い時間をかけて進行し、不可逆的なのが環境問題。
 ・問題の種別は、単一的ではなく、複合的に構成されている。
 ・オゾン層破壊、地球温暖化、酸性雨などは、先進国の社会経済活動に起因する問題です。
 ・途上国は自然資源依存の社会経済から、種々の問題が相まって、森林破壊や砂漠化が進んでいる。
 ・これらの問題が、グローバル経済化した社会で、全体として、一つの問題群を形成しています。

◇ついでに今朝の毎日新聞の記事から、未来の希望に繋がるホットな情報を!
 ・やっかい者の「温室効果ガス」を、「有用なガス」にしてしまおうという試みです。
 ・内容については、理解の範疇を超えていますので、添付の新聞記事をご参照ください。
 ・ただ、未来に向けて、「温室効果ガス対策の新技術」という期待は膨らみます。

2019年3月7日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
コメント
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