暮らす、生きる、繋がる、持続可能な未来

人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコ検定2019ブログ講座No.3

2019-03-14 11:01:48 | ビジネス・教育学習
◇本年7月の「エコ検定」試験に向けて「学ぶ・覚える」必要性があるものを整理していきます。
◇公式テキストの範疇で、「みんなで学ぼうエコ検定」の考え方でいこうと思います。
◇今回は、日本の公害問題に取り組むきっかけとなった歴史を整理したいと思います。

◇明治時代:足尾銅山事件(栃木県)
 ・日本の公害問題の原点と言われている事件です。
 ・事件の発覚は年代的には、明治時代とあり、割と曖昧です。
 ・でも、ここから公害問題への追及の歴史が始まったと捉えればいいと思います。
 ・足尾銅山の開発で、鉱毒ガスや鉱毒水などの有害物質による被害の発生です。
 ・渡良瀬川流域で農業、漁業に大きな被害を与え、周辺地域住民に健康被害を及ぼしました。
 ・足尾銅山は、1610年に発見され1973年まで400年近く続いた歴史ある銅山です。

◇高度成長期の四大公害病
 ①1912年頃発生1955年報告:イタイイタイ病
  原因:鉱業所排水に含まれる「カドミウム」
  地域:富山県神通川流域
  症状:骨がもろくなり、体の中で骨折が続き、激しい痛みを伴う。
  1968年:最初の公害病として政府が認定
 ②1956年報告:水俣病
  原因:工業排水に含まれる微量の有機水銀
  地域:熊本県水俣市(有機水銀が蓄積され、生物濃縮による魚介類を食べた地域住民の被害など)
  症状:手足や口がしびれる等の感覚障害、運動失調、求心性視野狭窄など。
  1968年:政府の統一見解発表(報告から12年後)
 ③1965年発生確認:新潟水俣病
  原因:工業排水に含まれる微量の有機水銀(熊本の水俣病に同じ)
  地域:新潟県阿賀野川流域
  症状:手足や口がしびれる等の感覚障害、運動失調、求心性視野狭窄など(熊本の水俣病に同じ)
  1968年:政府の統一見解発表(報告から3年後)
 ④1960年~1970年:発生
  原因:石油コンビナートから排出される硫黄酸化物
  地域:三重県四日市市(1959年:四日市市塩浜地区に日本初のコンビナート稼働)
  症状:ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系の健康被害
  1975年:認定患者数がピークで1,140名

◇公害対策の政策
 ・1967年:公害対策基本法制定
 ・1968年:大気汚染防止法制定
 ・1970年末:臨時国会(公害国会と称される)で「14の公害対策法関連法」成立
 ・1971年:環境庁設置

◇ついでに今朝の毎日新聞の記事から、
 ・日本政府は、海洋汚染対策強化を目的とした「脱プラ作業部会設置」の決議案を提出の記事です。
 ・今年6月の「G20」に向けて、プラごみ対策のリーダーシップを取ろうという日本政府の意気込みのようです。
 ・いいことだと思いますし、今後は、実効性のある、成果のでる具体的計画提案を期待したいと思います。
 ・日本が決議案を提出した「UNEA(国連環境総会)」は、UNEP(国連環境計画)」の意思決定機関です。」

2019年3月14日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
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