花の蕾はだんだん大きくなるにつれて風船のように膨らんでいき、
開花すると星形の五角形の花びらを広げます。
この蕾を親指と人差し指とで押しつぶすと「パン」という音とともにはじけます。
畑でおもしろがって次から次へと蕾をつぶしてよく母にしかられた幼い頃を思い出します。
気品を感じさせる紫の花色や端正な花姿をもつ桔梗は古くから秋の七草のひとつとして親しまれてきました。
でも、桔梗はお盆の前に咲き仏壇に供えていました。
「万葉集」で詠まれている朝顔が桔梗であると言われると納得します。
「桔」は木に「吉」、「梗」は木に「更」で更に吉ということで縁起をかつぐ意味があるとか。
漢名の桔梗(きちこう)を音読みで「ききやう」と読んだのが名前の由来だそうです。