南米大陸を南北に走るアンデス山脈の周辺地域ではかつて、約5,000年間にわたって多くの文化が盛衰を繰り返した。
地上絵を残した「ナスカ」は紀元前200年~紀元後650年頃の文化。
主要な九つの文化の全貌に迫る「古代アンデス文明展」が仙台市博物館で開かれている。
駐車場は県外ナンバーの車で満車が続き館内は親子連れが多く満員でした。
一通り観覧するのに3時間というところです。
研究熱心な子ども達が多く、母親の説明を受け、展示物と説明書を写真におさめている姿に感心させられました。
展示物の一つを紹介します。
ひもに結び目を作り、情報を記録したといわれる「キープ」。
高度な文化が進んだインカ(15世紀前半~1572年)だが文字を持たず、キープは情報の伝達手段の役割を担った。
長さは約156センチ。
説明では、例えば、税金として集めた食料や織物の出入りの記録を残さなければならず筋による記録のかわりにキープを使ったのです。
縄の色分けや結び目の形などで物の名や桁数を記録しました。
さて、このキープとそっくりなものが戦前の沖縄で、やはり数字を記録するために使われていました。
太平洋をはさんだ、ほぼ、地球の裏側に同じ発想の記録法があったわけで、とても不思議なことです。
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