ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

ウイーン 1

2024-05-08 23:25:29 | 旅する

昨日の午後ウイーンに到着。

東欧旅行した方々からウイーンはプラハに比べスノッブだと伺っていたので冷たいイメージがあったけれど、今のところプラハより庶民的な印象を受けている。移民も多く目にするし、街全体も適当にゆるい感じがする。プラハはスノッブではなくノーブルという印象が残る。ウイーンは意外なことにどこか気さくなメルテイングポット。ホテル8階から駅は真ん前に見える。

今日は雨で、気ままにうろつく予定を変更しホップオンホップオフバスに乗って市内観光した。

その後、ウイーン旅行の目的であるモーツアルトハウスを訪問。モーツアルトはプラハで大歓迎され愛されたがウイーンの方を好んだ。一生で一番羽ぶりが良く幸福な時期を過ごしたアパートは部屋の数こそ多いけれど全てがこじんまりとしていた。

このアパートに暮らし、この石畳を歩いたんだなと思いながらも、かつてここでどのような暮らしをしていたのか観光客でひしめく部屋で想像するのは難しい。きっと、人気の絶えた夕暮れ時や夜の方が少しはイマジネーションも自然に湧き上がるかもしれない。路地の突き当たりがアパート。

楽譜のレプリカをお土産に買った。


プラハ 6

2024-05-08 01:35:03 | 旅する

プラハ最後の日

6日間利用したバスに乗るのも最後

トラムに乗るのも最後

年を取ると感動するということが激減するのですが、プラハ城の聖ヴィート大聖堂は圧巻だった。思わず息をのんだ。大体が写真で見たのと現実の落差に戸惑うことの方がままあるけど、この聖堂は逆だった。想像を超えて迫るものがあった。現実の迫力。

ついで、ミッシャ美術館、カフカ博物館を訪問したが、長居してじっくり観る気持ちが湧かなかった。

絵画鑑賞に関しては、吉田健一の見解と同じ。実物の絵かどうかではなく、複製画でも自分の好きな絵を壁に掛け、毎日付き合うことで絵画の中に自分が遊ぶような、あるいは絵画が自分の暮らしに溶け込んでくるような、、、親しむとはそういう事であるというようなことを書いていた。こちらで西洋美術史を学んだりもしたけれど、だんだん日本美術が面白くなってくるというか、日本画を眺めていると日本の情景や生活の匂いまで絵からたちのぼってくるし、さまざまな思い出がよみがえってくる。数年前から広重が何故か良くて複製画を買い季節ごとに部屋に飾っている。

荘厳で華麗で巨大な西洋建築や絵画彫刻を見ながら、これは私の世界ではないというか馴染めないものを感じる。全てではないにしても。

さて、今このブログをウイーンで書いている。今朝9時15分の汽車に乗り、午後1時45分に到着。駅すぐそばの奮発して四つ星ホテルにした。これからの6日間は自炊なし、少し贅沢しようと思う。帰ったら又仕事に戻る婆ちゃん、稼げるうちは稼ぎ遊べるうちは遊ぼう。プラハもウイーンもコーヒーとケーキがとっても美味しい。


プラハ 5

2024-05-07 18:23:07 | 旅する

ベートヴェンのメセナであるロブコヴィッツ侯爵の宮殿を見学。初めてベートーヴェンの自筆を目にしました。優美な筆跡です。画集に載ってる有名な絵画コレクションも見ましたが何故か感激しませんでした。テラスからの眺望が素晴らしかったです。この宮殿はモナコ王室の支援を受けたのこと、文化遺産の維持は修復にしろ管理費にしろ莫大な経費が掛かるんですね。


プラハ 4

2024-05-07 04:24:26 | 日本の芸能

プラハでおとづれたかったベルトラムカ、モーツアルトが滞在したヴィラです。

特別な日以外は閉館で( というより、破産状態とか )残念なことに閉まっていました。悲しかったのは、外から見る限りこの広大なヴィラが荒れるがままにされていることです。ガラス窓が割れているところもありました。それでも、モーツアルトが歩いた坂道を歩き、当時の建造物が建ち並ぶ近辺を散歩できただけでしみじみするものありました。この別荘から歩いて15分もすると、すでにそこは現代です。プラハも駅の辺りは日本の新開発と同じで現代的な建築物がみられます。それがこの古い街と違和感なく同居している。

プラハは交通網が発達しており、移動がすこぶる簡単で、無茶苦茶にバスやトラムに乗っても、どこかかし地下鉄に繋がっており、夫婦共々それが面白くて乗りまくりました。

古民家改装の光景をよく目にします。

新しさの中に古さが垣間見れるのではなく、古さの中に新しさが垣間見れるという街で、緑が溢れており歩き回っても疲れを感じないです。


プラハ 3

2024-05-05 15:56:32 | 旅する

お笑いな一日

ローカルバスでメトロに乗り換え、目的地にと思いきや、夫が腰が痛いの、脚が攣るのと調子が悪いようで、じゃマッサージに行こうとネット検索。

信頼のおけそうなDee  Dee  massage というタイ人女性経営のお店を見つけました。この小さなお店を見つけるに一苦労。スマホで道順を逆さまにみていて、全く逆の方向に歩いていました。こんな時はチェコ人に尋ねるのが一番。どの方もとても親切です。拙い英語でも通じます。そして、丁寧に忍耐強く教えてくださいます。

お店の選択は大正解で、施術後の効果抜群、夫も感激していました。タイで知り合ったチェコ人との3年間の結婚後、離婚し、マッサージの資格を取り、自分でも色々なことを研究しながら経験を積み自分のお店を開くにまでなりました。

その後、予定変更で、夫とご近所を散策。プラハはどこもかしこも生きている博物館、車を馬車に変えたらたちまちタイムスリップです。ショッピングモールを見つけてカフェをいただく。そこはケベックでも東京でも見られる同じ光景。

プラハの春、ビロード革命を経て、チェコもキャピタリスムの道に爆進するのだろうか。